こんにちは。歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
整形外科の靴外来と提携してから増えたのが、脚長差のあるお足です。
写真は、右脚が短いお客さまのスニーカー。
右のソールに厚みを加えています。
試行錯誤しながら、お客さまの感覚を優先させて製作しています。
徐々に増えてきました。
目次
脚長差とは
パンツを履いた時、
「左右でパンツの丈が違う」
という経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか?
片方の足にはぴったりなのに、片方の足には短すぎたり長すぎたり・・・
「お直しに失敗しちゃったかな?」
と思うかもしれませんが、これこそ脚長差のせいかもしれません。
脚長差というのは、簡単に言ってしまうと脚の長さの左右差です。
これは特別なことではありません。
人間の体というのは左右対称のようで厳密には左右対称ではないからです。
大なり小なりの差が出てくるものなのです。
脚長差はまさにその代表的なものと言えるでしょう。
脚長差によってパンツの丈に違いが出てくるのはもちろん、立っているときの姿勢や歩き方にも違いが出てきます。
脚長差の原因
では、脚長差の原因というのは一体何なのでしょうか?
まず考えられるのが、もともとの骨の長さの違いです。
骨の長さ自体が左右で違う場合には、構造的脚長差と呼ばれます。
一方で、骨の長さ自体には問題がないものの、腰や股関節の動きに左右で差があったり、筋肉が過度な緊張状態にあったりすることによって起こる脚長差もあります。
この場合には、機能的脚長差と呼ばれることになります。
脚長差には先天的な原因もあれば、後天的な原因もあるのです。
整形靴のメリット・デメリット
先天的なものであれば、子供の頃から整形靴を履いているかもしれません。
ところが後天的に進んだ脚長差であれば、大人になってからはじめての整形靴を選ぶことになるでしょう。
そこで、整形靴のメリット・デメリットをご紹介しておきます。
メリット
-保険適用
整形靴は、一般的な靴よりもお高いものになります。
そこで保険が効くのはとてもありがたいですね。
脚長差補正のための整形靴、そのメリットとしてまず挙げられるのが保険適用です。
-医師と連携した国家資格保持の義肢装具士が調整
整形靴は、医師と連携した国家資格保持の技師装具士が調整してくれます。
そのため、自分にピッタリの整形靴を手に入れることができます。
体の状況にフィットさせるので、より日々を快適に過ごすことができるでしょう。
デメリット
-保険適用の金額も決まっている
一方で、整形靴にはデメリットもあります。
デメリットとして挙げられるのが保険適用の金額です。
保険適用の金額が決まっているので、満額を先に支払って、その後に保険適用分を戻してもらうという形になります。
一時的とは言え、かなりの出費になります。
-おしゃれなものがない
また、整形靴というのは「いかにも」な見た目のものが多くなります。
ドラえもんのような、コッペパンのような靴と表現される方もいます。
要は、おしゃれなものがないのです。
靴が決まらなければ、全身のコーディネートにも影響がでますね。
さらに、見た目で、整形靴を使っているということがわかってしまいます。
お出かけを楽しめないということもあるかもしれません。
-数が限られている
整形靴というのは、基本的にはひとり1足というケースがほとんどです。
年齢や障害に応じてもう1足作ることができる場合もなくはないのですが、保険適用で整形靴を作ろうと思ったら数が限られてしまうのです。
靴は3足履きまわしが基本、であるにも関わらずです。
お金のかかる整形靴だからこそ、保険を使わないのは現実的ではありません。
脚長差対応のオーダーメイドシューズ
脚長差のために整形靴を作るのももちろん、あり、です。
でも、現実的に厳しいという方も多いでしょう。
そういった方には、脚長差対応のオーダーメイドシューズをおすすめします。
おしゃれなデザインもたくさんありますし、素敵な革も選べます。
もちろん、脚の長さの左右差も埋めることができます。
お気に入りの靴で、快適に歩いていただけるようになります。
普通の靴と同じ感覚で、何足も揃えていただくことも可能です。
5ミリ、10ミリ、15ミリと5ミリ単位で左右差は埋めることができます。
ご自身の感覚で、お選びください。
まとめ
脚長差が広がってきたら、整形靴というのも確かにひとつの選択肢です。
ただ、現実的に考えていくといろいろな面で制限を受けることになります。
脚長差対応のオーダーメイド靴には、その制限はありません。
デザインも自由、革も自由。
ソールとインソールだけ、少し左右差を加えてあげればいいのです。
毎日を、おしゃれに、快適に、過ごしていくことができます。
そして、これ以上脚長差を生まないように、歩き方も指導しています。
これこそ、1番の大きな違いでしょう。
自由度の高いオーダーメイドの靴。