オーダーメイドなのにこんなに安いの?
なんでこんなに早く出来上がるの?
どうしてぴったりの靴が出来上がるの?
その理由は、靴メーカーの直営サロンだから。
3万円台~の低価格、オーダーからお届けまで1ヶ月のスピード、甲薄幅狭のAAAAAAワイズ(足囲)まで展開のあるこだわり木型、40以上のデザインと290以上の素材の豊富な選択肢。
そしてもちろん、靴のつくりには自信があります。
足の左右差や脚長差、ひどい外反母趾でも木型補正の対応もお任せください。
合う靴が見つからなかった方にも、たくさんお越しいただいています。

全国に3店舗あるサロンでは、フットカウンセリングでお客さまの足情報がたくさん詰まったフットカルテを作成します。
ファクトリーでは、その情報を元に靴のお仕立てを進めます。
この信頼の連携があるからこそ、アンド・ステディは「足から体を整える靴」を作ることができるのです。
創業70年を迎える東京浅草の本社ファクトリーでは、たくさんの職人たちが1足1足丁寧に、熟練の技でお仕立てしています。
お客さまの情報を漏れなく収集するカウンセリング技術と伝統的な本物の靴づくり技術を結集し、世界に唯一のお道具に仕上げたのが、アンド・ステディの靴なのです。最後は、足と靴を合わせるフィッティング技術も欠かせません。


靴づくりのステップ
新作デザインの企画・設計


サロンにお越しになるお客さまのお声は、andsteadyのデザイン作りの軸となるものです。歩きやすく、そしてデザインもこだわりたい。そんなお声を大事にしながら、トレンドのスパイスを加えて、デザインを起こします。
機能とのバランスに配慮しつつ、ディテールの修正を加え、デザインが最も活きる色・革・素材を選び、練り上げます。


ご来店いただいたお客さま8,000枚以上のフットプリント(足型)を観察、分析し、現代女性のお悩みを解決すべくAAAAAA、AAAAA、AAAA、AAA、AA、A、B、C、D、EEの10ワイズ、さらに、踵小さい用、外反母趾用など木型の種類はどんどん増えています。
足の感覚はとても鋭いもので、わずか数mmでも違いを感じ取ってしまいます。新しい木型を作る時は、お客さまのお足をお借りし、テストさせていただくことも。
木型のプロだけが持つ知識と経験を基に、削ってはつけ足しを繰り返して、完成度を高めていきます。


型紙のプロが、足の構造や動き方に配慮しながら、木型にデザインをのせて型紙を設計し切り出します。
足を包む甲革(アッパー)の原型となる型紙は、木型とともに設計の要となるもの。1mmの誤差でも全く違う履き感になりますので丁寧かつ熟練した技術が必要です。
この段階で、サンプルの製作を重ね、代表自らが実際に履いて課題を抽出、型紙に何度も修正・微調整を重ねることで改善、時には木型にも修正を加え、足が心地よい基本のフォーマット=「型」を作ります。


サンプル製作を行い、OKが出たら、いよいよ抜型を製作します。抜型とは、金物の道具。靴のアッパーを構成する各パーツを裁断するための道具です。靴の製作はたくさんの工程がありますので、抜型があればスピーディーで正確な作業となり、確実な高品質維持と生産効率向上に繋がります。
290種類以上の木型、そして、靴デザインごとに異なるパーツの膨大な量の抜型。その型数が歩きやすさへのこだわりの証であるとともに、職人が必要な抜型をすぐに手に取れるよう整然と並ぶ光景は、企業力の証です。
オーダーメイドの靴ができるまで


アッパーの最初の工程です。
素材に抜型を置き、機械でプレスして裁断します。革は天然素材ですから、一枚一枚の品質が違うばかりではなく、キズや血筋、繊維の走り方などを考慮に入れて、慎重に裁断を行います。
1枚の革をムダなく裁断しなければなりませんから、革の知識と技術、これまでの経験値が必要となるステップ。様々なパーツが靴になっていきます。


裁断されてパーツとなった革を機械で漉く、革漉きの工程。
本革は布とは違って、厚みがありますから折り込んでも厚みが出ないよう、革が均等にまとまるように調整して、全体の美しいシルエットを目指します。美しく縫製するために必要な技術です。
熟練した製甲職人の繊細な作業によって、パーツごとに細かく計算し、厚みを調整していきます。


革を折り込みながら、縫いやすくするためにたたいて折り目をつけます。さらに、強度を足したり、曲線をつけるために芯を入れていきます。
革に細かな切込をいれて、ひとつひとつ優しく、丁寧にたたきながら、滑らかな曲線に折り込んでいきます。
いずれもミシンをかける前の下準備、下ごしらえです。


出来上がった靴のパーツを縫い合わせ、足を包み込むアッパーへと仕上げていきます。
靴には直線はひとつもない、と言われるほど、非常に複雑な曲線でできていて、とても小さいのですが、ここで光るのが職人技。驚くほどの速さで縫い進めていきます。
足踏みミシンは60年もの。経験50年の熟練の職人の頼りになる相棒です。


アッパーとソール(本底)を合体させることを底付(そこづけ)と言います。
木型にアッパーをかぶせて、たたいて、たたいて、二次元から三次元にしていきます。この工程を釣込(つりこみ)と呼びます。革を化かす、と書いて「靴」。靴づくりの花形こそ、この底付職人なのです。
機械で行うことが多くなったこの釣込作業を、すべて手釣り(てづり)で行うのが、アンド・ステディの靴の特徴の1つ。
靴の持つ複雑な曲線に対応でき、生きものの革のよさを最大限に活かし、革に無理をさせない手釣りは、一人の職人が1から10まで面倒をみる手間、そして技術が必要。そんな手釣りは、高級靴の代名詞と言えるでしょう。


令和の時代、人間の手による手釣りの価値はどんどん高まっています。均一に力がかかる機械では、革本来のよさを引き出すには、どうしても限界があるからです。残念ながら、手釣りができる職人は本当に少なくなりました。
アッパーのつま先に先芯を、かかと部分に月型(カウンター)をいれて、中底を釘で仮留めし、ワニと呼ばれる道具でアッパーを引っ張りながら、木型に釘で留めていきます。革のクセを見ながら、必要な力で、正しい方向に引っ張ることで、型くずれしにくくなります。
そして、生きている革を念入りにたたくことで、革がどんどん締まり、しっかりした靴になっていきます。底付職人の腕の見せ所、もっとも手間のかかる作業であり、東京浅草の靴の真骨頂です。
最後に本底を貼りつけて、馴染ませるため、アッパーに木型をいれたまま、2日以上寝かせます。


底材を接着したら完成間近です。
粉塵の出やすい工場内でアッパーについたゴミや汚れをしっかり落とし、熱風機やコテを使ってしわをしっかり伸ばします。1足1足、釘の収まりを確認しながら中敷きを敷き込みます。
デザインごとに違うチェックポイントがありますから、細やかで繊細な心配りで最終検品を行います。
仕上げの腕で、同じ靴も見違えるような美人に仕上がります。
東京浅草、ひとつとして同じものはない、手釣りの靴職人による本物の靴。
たくさんの職人たちが向上心や探求心、そして心意気と気配りを繋ぎ、andsteadyの靴を完成させ、
皆さまのもとにお届けいたします。