こんにちは。歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
オーダーメイド靴サロンの当店では、最近整形外科の靴外来からのお客様をご紹介いただく事が増え、義肢装具・整形靴・インソールに関するご相談も増えています。
義肢装具
聞きなれない言葉かもしれませんね。今回は義肢装具についてご紹介します。
目次
義肢装具ってどうゆうもの?どんな人が履くの?
義肢装具とは、病気や怪我などで足に痛み、損傷や麻痺などが生じ、自力で歩けなくなってしまった際に装着する装具です。
症状の軽減や治療・日常生活の補助が主な目的です。
足や脚の状態によって、感覚の状態によって、義肢装具と呼ぶ範囲が人によって多少異なるかもしれません。
整形医療靴 とも呼ばれていて、
・病気や怪我などで市販の靴が履けない
・左右で足の長さや大きさが違う
という足や靴に悩みを抱える方向けに、それぞれの症状やトラブルに合わせて、オーダーメイドで作る特殊な靴を指すこともあります。
例えば外反母趾が酷くて市販の靴ではまず歩く事が難しいといった場合は、義足装具の靴を履くことで痛みを軽減し、普通の歩行を可能にすることもあります。
今回は整形医療靴にフォーカスします。
義肢装具の購入方法
義足装具の靴は誰でも購入が出来るわけではありません。
整形外科の医師の許可を得て、診断書(同意書)が必要です。
独断で製作、使用すると症状が悪化してしまう危険性があるからです。
前述の通り、足・脚の状態が人によって違いますし、足の感覚の状態が人によって異なるため、極めてデリケートに取り扱う必要があるのです。
健康保険やその他制度で安く製作できる場合もあります。
ぜひお近くの整形外科医にご相談されてみてください。
義肢装具の靴の問題点と課題
足に悩む方をサポートする義足装具
しかし、まだまだ課題が残されているのも事実です。
具体的にどういうものなのか?まとめてみました。
保険が適用されるのは最初の1足のみ
靴は消耗品ですから、長年履き続ければ寿命を迎えます。
しかしいざ買い替えようと思っても、次は保険が適用されません。
正規の値段で購入する必要があるのです。
値段は症状によるのでピンキリですが、高いものだと5万~10万円するものもあるので、簡単に買い替える事が難しいのが現状です。
製作に時間がかかり返品が出来ない
やはり医療用の装具なので、通常のオーダーメイド靴より完成に時間がかかります。
完成までに何度も試着し、調整を加えながら進めますから、足に合わないということはそうそうないとは思いますが、返品もできませんし、通常の靴と比べてしまうとやはり不便さはあるようです。
オシャレな見た目のものがない
医療目的の靴となるので、機能性重視、ビジュアルは後回し。
そのためほとんどが平らな、こっぺぱんのような見た目をしています。
ブーツやパンプスといったお洒落な見た目のものはないため、今後、義肢装具と分からないようなデザインバリエーションも期待されているようです。
必ず自分の足に合った義肢装具を購入するために
今回は義足装具の靴について、ご紹介していきました。
さまざまな課題が残る靴ですし、私たちもまだまだ勉強中ではありますが、
「こんな足のトラブルがあるのだけど、整形靴・インソールが必要でしょうか?」
などご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
当店は整形外科の靴外来と連携していますから、ご紹介させていただけます。
そしてもしかしたら、整形靴未満のオーダーメイド靴で解決できる足トラブルの可能性も考えられます。