こんにちは!
歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
足に合う靴選びに疲れ果てている方、いらっしゃいませんか?
「靴底が薄い軽い靴で、足の負担を減らしたい」
「ゆったりした幅広のパンプスを探している」
「とにかく、足が疲れない、ぺたんこ靴がほしい」
一見、足のことを思いやっているように見えるこの行動。
実は・・・
足にとっては、より負担の大きな靴を探している。
と言わざるをえません。
足のための靴を探している。
ということなら、まず足のことをきちんと知らなくてはいけないはず。
でも、「足」についてはノータッチではないですか?
足のこと、知っていますか?
立っているだけでも「疲れる」
そんな足も、実際にはあるのです。
疲れる足で履いても、疲れにくい靴とは?
いったいどうゆう靴なのでしょう。
靴選びの思い込みを一度、捨てましょう。
そして痛くない、疲れない靴選びを始めましょう。
動画でも解説しています^^
お急ぎの方はこちらもどうぞ!
そろそろ声を大にして申し上げたいのが、
疲れない靴の常識は間違えています
ということです。
皆さんの思い込みが間違えている、と言ったほうがいいかもしれません。
「ゆとりがあって、幅が広い。
柔らかい、軽い靴」
それは、足にとって負担になるばかりか、歩行を妨げる靴です。
体に良いことは何ひとつしてくれない。
そういった履物になります。
でも、日本で楽な靴と言えば、ほとんどがこうゆうつくりになっていますね。
いったい、いつからこんな風潮になってしまったのでしょうか。
靴メーカーとして、物申さずにいられません。
下駄や草履、鼻緒の履物を履いたほうが、よほど体にはいいでしょう。
足を守るはずの靴。
それが足を悪くしているというのは、許されないことです。
靴は足の相棒。
相棒に裏切られているのと同じことだからです。
靴を買った時の成功確率は10%、よくて20%と言われています。
あまりの低さに驚きです。
女性の皆さんが靴選びに対し、すでに諦めの境地にはいっているのではないか・・・?
と心配になります。
10足買って、9足は足に合わないと判断されるのです。
おかしいと思いませんか?
冷静に考えれば、
「靴選びの何かがずれている。
靴の選び方を間違えているのだ」
と判断せざるをえない結果ではないでしょうか?
それなのにまた、同じ条件で、疲れない靴を延々と探し続ける不思議。
靴選びの失敗を防ぎたいなら、その原因をきちんと分析することが必要でしょう。
足に痛みがでる疲れる靴①ぺたんこ靴
皆さんが欲しがる、ヒールのないぺたんこ靴。
一見、足に優しそうな靴ですね。
その代表がバレエシューズです。
でも、女性はヒールの高さが3~5cmあった方が楽に歩けることが証明済です。
男性に比べると、女性は筋力が弱いですね。
足、脚についている筋肉も小さいです。
男性は、ヒールのない靴でスイスイ歩けます。
それは、前進させられるだけの筋肉があるからです。
一方女性には、その筋力が足りません。
そしてそれを補ってくれるのが、ヒールの高さ。
ヒールの高さが少しあることで、重心が前にずれます。
これが前進力となって、体を前に進めやすくしてくれるのです。
2cmヒールのバレエシューズと5cmヒールのパンプス。
それぞれを履き比べていただくと、
「パンプスの方が歩きやすい!!!なんで?!」
という衝撃体験をされる方も多いです。
ヒールのない靴の方が楽に履けるはずだ!
そう思い込んでいるから、ですね。
皆さんにとっては不思議かもしれません。
でも、物理的には当然のことなのです。
靴の選び方における間違った思い込み。
これが、その1。
さらに言えば、ぺたんこ靴は、靴としての構造が脆弱なことが多いです。
靴ずれを起こさないために、踵のカウンターという芯を抜く。
すると、サポート力のない靴になります。
靴の背骨であるシャンクという鉄板を抜く。
だから、強度の足りない靴になります。
そして、薄くて華奢なソールにして、衝撃吸収されない靴になります。
こういった構造の弱い靴は、スリッパと一緒。
スリッパは、現代社会のアスファルト舗装された道路を歩くのには適しません。
足が疲れるのも、足に痛みが出るのも、当然でしょう。
屋外では、強度ある履物に履き替えるのが当然ですね。
足に痛みがでる疲れる靴②軽い靴
さらに、構造の弱い、脆弱なつくりの靴は、軽いのです。
使っている材料が安物だったり、そもそも必要な材料を使っていない。
そんな場合もあるからです。
ですから、軽い靴のほうが楽という神話。
これにも苦言を呈することになります。
良い靴は硬いところは硬く、柔らかいところは柔らかく出来ているものです。
靴底が薄すぎても、厚すぎても良くありません。
ですから、良い靴はある程度の重量があって、当然なのです。
靴の選び方における間違った思い込み。
これが、その2です。
確かにサイズが合わない靴なら、まだ軽いほうがマシかもしれません。
でも、それでは根本的な問題解決にならないのはご承知の通りです。
硬い道路の衝撃から足を守ってガードするためには、強い靴を選ぶのが正解。
本来の人間の足の機能をしっかり働かせてくれる。
それが、しっかりした硬いつくりの靴なのです。
足に合う、強度ある靴は、靴の中で自然に足裏アーチを整えてくれます。
これはつまり、足の骨格や筋肉の弱点を、靴が補ってくれるということ。
本来の骨格に整った足は、無理なく、正しい歩行ができるようになります。
足に合う靴が、正しい歩行に導いてくれる。
それは、ごく自然なことなのです。
足に痛みがでる疲れる靴③幅広靴
自分の足が幅広だと思い込んでいる方。
最近では減りましたが、非常に多いですね。
足を計測したことのない方に、とても多いです。
どうして足を計ったこともないのに、幅広だと判断できるのでしょう。
靴の選び方における間違った思い込み。
これが、その3です。
これこそ、一番根の深い、勝手な思い込みであると言えるでしょう。
実際にお測りするとEどころか、BやA以下のお客さまのほうが圧倒的に多いです。
日本人女性は、甲高幅広ではなく、甲薄幅狭の細足さんが増えてきている。
と言っていいと思います。
身長が伸び、体形も欧米化する中、足だけ変化しないわけがありません。
ネットで、靴の悩みを検索しているあなた。
靴に困っているという時点で、細足さんの可能性 大、ですよ!
普通足の方は、ネットでわざわざ「足に合う靴」を探しませんからね^^;
細足さんたちにとっての幅広靴。
それはブカブカの、幅が広すぎる、足に合わない靴です。
合わない靴を毎日、無理に履いているわけですから。
疲れないほうが不思議ですね。
歩くたびに踵が脱げそうになるのを、足が無意識に、抜けないように歩く
大げさではなく、そんな毎日を過ごしていらっしゃる方が本当に多いのです。
幅広靴は、足にとって何ひとつよいことをしてくれません。
そんな靴の代表格です。
痛くない!疲れない!靴選びまとめ
あなたには、靴選びの間違えた思い込み、ありましたか?
足が痛くない、疲れない。
良い靴選びのためには、こうした思い込みは不要です。
これまでの非常識を常識に代えて、足を見つめた靴選びにシフトしていきましょう。
まずは足の計測をしましょう。
そして細足さん判定がでたら、市販では手に入らない細幅靴のオーダーをおすすめします。
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そして、体系立った知識を得るためにおすすめの1冊。
『健康長寿は靴で決まる』 かじやますみこ 著
私も、靴の専門家として取材を受けました。
著者は、AAAAAの、まさに細足さん。
この本がご縁で、すっかり当店のお客さまとなられました^^
真剣にご自身の体と向き合うかじやまさんの実体験が、非常に興味深いです。
「これまでの靴の常識は、非常識だ!」
ここまで振り切って警鐘を鳴らす本は、はじめてかもしれません。


執筆者:小野崎記子
くつ・あし・あるく研究所アンド・ステディ 代表
株式会社オノザキ・有限会社アクスト 代表取締役
大学卒業後、経営コンサルティング会社勤務。
2005年4月、浅草の靴メーカー代表に就任。カウンセリング重視のオーダーメイドシューズサロンが足トラブルに悩む女性たちから大きな支持を得て、東京、梅田、天神の3直営店を運営中。着物スニーカーを企画・開発、東京都の支援事業として2020年、海外進出を果たす。
商品・サービス開発・WEB集客・人材採用のコンサルティングを手掛ける傍ら、YouTube・InstagramなどのSNS発信、講演、雑誌の執筆も意欲的に行い、活動の幅を広げ続けている。