こんにちは!
アンド・ステディ小野崎です。
今日は、いわゆる「健康靴」についてお話します。
「健康靴を選んで履いてきたのに、どうして足が痛くなったんでしょうか?」
これは、お客さまたちから多くいただくご質問です。
意識の高いお客さまたちですから、1足5万円~8万円の健康靴を履いています。
でも、足がトラぶっています。
皆さまが履いてきた健康靴、本当に「健康靴」と言えるのでしょうか?
それではまず、健康靴の定義から考えていきましょう。
健康靴とは、足の健康をサポートするために設計された靴です。
調べると、特徴としては以下の6つが挙げられています。
アンド・ステディの考える健康靴との違いを解説しながら、進めます。
足のアーチをしっかりと支えることで、足の負担を軽減します。
足には3つのアーチがあります。
1番有名なのが、縦の内アーチの土踏まず。
加えて縦の外アーチと、横アーチの合計3本。
橋にも使われるアーチが、足裏に3つもあることで、私たちは二足歩行ができています。
このアーチを支えてくれる機能があるのが、健康靴の要素の1つです。
ただ、アーチに対して、強すぎるサポートの健康靴もありますね。
土踏まずは踏み込んだ時に、アーチが潰れて衝撃を吸収します。
でも、サポートが高すぎると、アーチが潰れる邪魔をして、衝撃を逃がせません。
そんな問題を持つ健康靴を、たくさん見ています。
衝撃を吸収するクッション素材が使用され、歩行時の負担を減少させます。
たくさん歩いても、足に衝撃が伝わりにくくするよう、クッション性が使われているそう。
ただこちらも、クッション性が高すぎても、足には危ないです。
YouTubeでもご紹介している「砂浜を歩くごとく」、インソールがフカフカしすぎている健康靴も多いです。
足の蒸れを防ぐために、通気性のよい素材が使用されてます。
これは大切なことです。
足は、体の中でもっとも汗をかきやすい部位として知られていますから。
そう考えると、生地や合皮よりも本革、という選択になるでしょう。
革は、動物の皮膚です。
天然の汗腺から、水分を蒸発させてくれるので、お手入れは必要ですが、もっとも快適な素材です。
足にピッタリフィットする設計が施され、靴ずれや足の痛みを防ぎます。
これは言っていることが矛盾しています。
「ピッタリフィット」と「靴ずれ」は、ほぼ同義だからです。
フィットする本革の靴は、必ず慣らし履きが必要。
革をほぐすために、です。
ピッタリフィットした靴の革がほぐれるまでは、靴ずれが起こっても仕方がないものなのです。
逆にゆるい靴なら、靴ずれは起こりにくい、ということ。
いわゆる健康靴には、ファスナーがついていることが多いです。
でも、ピッタリフィットした靴だったら、ファスナーなんて上がりませんよ。
ゆるみがあるから、ファスナーは動くのです。
つまり、いわゆる健康靴のフィット感は、足にとって、本当に必要なフィット感ではないということ。
長時間の使用でも疲れにくいように、軽量な素材が用いられています。
靴は、いつから軽い方がよい、ということになったのでしょうか?
本当は、足にフィットした靴であれば、物理的に重い靴でも「軽い」となるのです。
足と一体化した靴は、振り子のような作用で、足を前に、前に進めてくれるからです。
「靴は重いと歩きにくいから、軽い靴がよい」
この誤った消費者の知識が、この傾向を生んでいるのだと思います。
アンド・ステディの靴は、物理的に重いです。
なぜなら、よい素材を、たっぷり使って、足をしっかりサポートしているからです。
中に隠れている、鉄板や芯などのパーツも、高級でしっかりしたものを使っています。
消費者に迎合する靴づくりは、結局、消費者の体を壊すことに繋がるのではないかと危惧しています。
長持ちするように、丈夫な素材や構造が採用されています。
丈夫な素材や構造は、靴が重くなります。
5.軽量性の話とは真逆のことであり、両立しないことです。
粗悪品の素材は軽いですし、高級素材はそこそこの重量があることが普通です。
それでは、足の健康って、何でしょうか?
体にとっていい靴とは、何でしょうか?
アンド・ステディの考える足の健康とは、足にアーチがしっかりとあり、ほどよい筋力で骨格をまとめてくれているということです。
そして、アンド・ステディが考える足の健康を守ってくれる、体にとっていい靴とは、
・足のアーチや骨格を整えることを目的とし、
・扁平足や開張足を進めることのない設計で、
・足をサポートしてくれる素材で構成され、
・硬いところは硬く、柔らかいところが柔らかい
・足にピッタリと添う正しいサイズワイズ感で選ばれた靴
ですね。
健康靴とか、普通の靴とか、そうゆう分け隔てする必要はないと思います。
体にとっていい靴とは、足をサポートし、結果、体が楽になる靴のことと思います。
健康靴を購入される方たちは、皆さん、足への意識がとても高い方たちです。
そして、外反母趾などの足トラブルをお持ちのことも多いです。
色々と間違った常識が流通しているのが、靴。
ぜひこちらのYouTubeもご覧ください。
知らないうちに、外反母趾を進めてしまうことをしているかもしれませんよ。
靴選びも含めて。
さらにわかりやすく、アンド・ステディの靴の狙いをお話ししておきますね。
年齢を重ねると、骨格はゆるんでいきます。
筋力が落ちていくからです。
それが、扁平足や開張足を進めていきます。
よって、「足の崩れを予防するには?」という観点、弱まる筋肉の代替となる何か、が必要なのです。
健康シューズは、今、足が楽で、ゆったりしてるかもしれません。
でも、履き続ければ、間違いなく、開張足一直線です。
横アーチが鍛えられるタイミングがないからです。
筋力が落ちてきたら、健康靴ではなく、ピッタリ靴こそが必要です。
最初は「靴ずれが起こりそう」くらいのピッタリさが必要です。
本革の靴は、慣らしながら履くのが基本だからです。
明日から履ける靴ではありません。
今切り替えれば、人生100年時代、自分の足で歩き続ける土台となってくれます。
本当にピッタリな靴を履くと、これまでさぼっていた筋肉・関節も動き出します。
足指、ふくらはぎ、ハムストリングス、股関節、お尻、すべて連動して動きだし、下半身が巨大なポンプになってくれます。
むくみが流れ始めます。
そして、最初は筋肉痛が起こりますが、続けていけば、体が変わっていきます。
この方針、あまり聞いたことがないと思います。
だから、お足の計測方法も、足と靴のフィッティング方法も、いわゆる健康靴店とは全く異なるのです。
目指すところが違うのですから、それも当然ですね。
靴には、足を、体を変えてしまうほどの威力がある。
だから、適当な靴選びは絶対にしてはいけないのです。
アンド・ステディは、人生100年時代、自分の足で歩き続けていただきたいと考えています。
自分の足にしっかり筋肉をつけることのできる靴
これこそがアンド・ステディできる価値提供です。
もし、あなたの健康靴が快適じゃないと気づいてしまったら、アンド・ステディにお越しください。
まずは、お足の計測と足に合う靴の体感からはじめていただきます。
くつ・あし・あるく研究所アンド・ステディ 代表
株式会社オノザキ・有限会社アクスト 代表取締役
大学卒業後、経営コンサルティング会社勤務。
2005年4月、浅草の靴メーカー代表に就任。カウンセリング重視のオーダーメイドシューズサロンが足トラブルに悩む女性たちから大きな支持を得て、東京、梅田、天神の3直営店を運営中。着物スニーカーを企画・開発、東京都の支援事業として2020年、海外進出を果たす。
商品・サービス開発・WEB集客・人材採用のコンサルティングを手掛ける傍ら、YouTube・InstagramなどのSNS発信、講演、雑誌の執筆も意欲的に行い、活動の幅を広げ続けている。