こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
歩き方にお悩みの方は、とても、とても多いです。
相談する場所が、なかなかないようです。
「歩くときの音が、ドタドタとうるさい」
「歩き方が変だ、と指摘されたことがある」
「雨の日は、ひざ下の跳ね返りがすごい」
「跳ねるように歩くね、と言われた」
「横に揺れながら歩くね、と言われた」
「猫背で原始人みたい、と言われた」
皆さん、結構辛辣な言葉を浴びせられてお悩みのようです^^;
あなたは、自分の歩き方に自信がありますか?
自分ひとりではどうにも改善できないと、ご来店いただきます。
それは、賢明なご判断と思います。
なぜなら、「自分の歩き方を客観的に見ることはできないから」です。
私自身もウォーキングフォームチェックは、定期的に人にしてもらっています。
歩くことは人間の本能。
生きていく上で、極めて重要な運動ですが、歩き方を習ったことがある方は少ないのではないでしょうか?ちょっと不思議ですよね。
この記事では、日常歩行で正しい歩き方ができない原因と、正しい歩き方を実践するための3つのポイントをお伝えします。
正しい歩き方に直したい人にその理論をお伝えするオンライン講座になっています。
日々意識して、正しい歩き方に改善・修正していってくださいね。
パンプスやサンダル、草履や下駄を履いた時は、また違いますよ。
そして、山登りやランウェイの歩き方とも、また違います。
履物の種類や目的によって、歩き方を変える必要がある
こうした基本的なことを認識することも、大事なポイントの1つです。
それではまず、正しい歩き方ができていない時に起こりうる体の不調から見ていきましょう。
もし、こうした不調があれば、あなたの歩き方、見直した方がいいですよ。
目次
歩き方が変だと体の不調が引き起こされます
巻爪になる
正しい歩き方は、足指の腹をしっかりと使います。
爪は本来、丸まって生えてきますが、適度な圧をかけてあげることで平たくなります。
巻き爪と言うことは、その圧がかからなかった=足指を使わなかった、ということ。
手の指はよく使うので、巻爪ってないですよね。
巻爪の痛みは辛いですね。
その痛みを逃がすために、ますます無意識に足指を使わない歩き方をすることとなり、ますます巻爪が進むという悪いスパイラルにはまって行きます。
巻き爪は、正しく歩けていないことの結果であり、原因でもあるのです。
脚が太くなる
二足歩行で歩く唯一の動物が人間です。
だから4本の足で歩く動物と違って、下半身に巡った血液をどうやって上半身に戻すか、ということが命題。
この解決策として、正しく歩くことで血を巡らせることができるように、私たちの体は進化してきました。
逆に言えば、正しく歩けなければ下半身の血の巡りが滞るから、脚が太くなると言えるでしょう。
血が巡らないということは、体にとっていらない老廃物が脚にとどまってしまうということですから。
不定愁訴
血が巡らないということは、人間にとって大ダメージですから、あらゆる不定愁訴を引き起こしていきます。
足や脚に関わることはもちろん、全身に波及していくのが変な歩き方の怖いところ。
浮き指、扁平足、開張足、外反母趾、O脚、むくみ、冷え、膝痛、股関節痛、腰痛、肩こり、頭痛、顎関節症、すっきり目が覚めない等々・・・
そして、合う靴も合うと感じられない、ことにも繋がり、さらに悪い歩行に導いていくということになるのです。
あなたは足指を、きちんと使えていますか?
正しいつま先立ちができない人が増えている
足指の重要性はご理解いただけましたか?
そこで質問です。
あなたはつま先立ちができますか?
当店のレッスンや靴の試着では、何度もつま先立ちをしていただきます。
でも、出来ていない方が、とても多いです。
そして、自覚がないことがほとんどです。
仮につま先立ちできても、プルプル、グラグラしていたり。
踵が開いて、外に重心が流れてしまったり。
これでは、つま先立ちが出来ていることにはなりません。
つま先立ちに必要なのは、足指の力と体を内に引き寄せる筋力、内転筋。
いずれかが衰えていれば、つま先立ちができません。
そして、正しい歩き方もできていない、と判断して間違いないでしょう。
なぜなら、正しく歩くためには、足指の力と内転筋の強さは必要不可欠だからです。
足指と内転筋の弱さが、変な歩き方の原因の1つになっています。
つまり、つま先立ちができない≒正しく歩けていない、と言い換えられるのです。
そして、つま先立ちが出来ないということは、同じ足の形状になるパンプスの類のヒール靴は、まだまだ無理なお足と判断します。
残念ながらこの状態でパンプスを履いている女性が、とても多いですね。
現代女性は、ほぼ内転筋が緩んでいます。
電車の中でも膝が開いてしまっている方、結構見かけますよね。
ここでは、足指にフォーカスして話を進めていきますね。
つま先立ちができない≒正しく歩けていない≒ヒールを履きこなせない足
この3ステップを念頭に、読み進めてください。
足指の強さをはかるグーチェック
まずチェックいただきたいのが、あなたの足指。
あなたは足指を使って、グーできますか?
親指は第2関節、それ以外の指は第3関節を曲げるのが「グー」となります。
これは足指が使える目安。
当店でも、カウンセリングの中で必ずチェックします。
お目汚しになりますが、私のグー写真をご覧ください。
関節がしっかり出てますよね?
もちろん、足指も動きますし、パーもできます。
そして曲がります。
いつも使ってるから、関節も滑らかなのです。
さらっと言いましたが、ここ、大事です。
いつも使ってるのです。
さらに、足指はしっかり使えます。
歩くと、足指が地面を感じます。
「私、足指の関節がないんです」
そうおっしゃるお客さまも多いです汗
でも、そんなはずないのですよ^^;
皆さん、動かしてないだけ。
いや、動かせないのかもしれませんね。
動かないのか、曲がらないのか、使えないのか
これも大きな違いです。
そもそもこの足指の関節は、歩く時に使う関節です。
正確には「正しく」歩く時に、です。
私はその関節を、いつも使ってるのです。
つまり、正しく歩けていることの証拠がこの関節なのです。
足を返すっていう言葉、聞いたことありますか?
足をローリングさせる、という言い方もされます。
正しく歩く時は、この関節を曲げながら、足指で体を前に進めるのです。
だから、この関節が動かないということは、
「私、正しく歩けてませんよ。歩き方、おかしいですよ。変ですよ。」宣言
と等しいのです。
だけど、安心してください。
ちゃんとグーできるようになります。
グーチョキパー運動、だいぶ有名になってきましたよね。
正しい歩行には滑らかな関節が必要です。
毎日お風呂でしっかりグーしてくださいね。
足指と関節、これらが機能することが、正しい歩行のスタートラインと言えます。
もちろんグーができても、正しく歩けてない人もいます。
それは、基礎力があるのに、応用ができてないというお話です。
ほかにもこんなにある!足指って本当に大切
足指の大切さは、おわかりいただけたと思います。
他の観点から、足指を見ていきましょう。
そもそも、足裏の表面積は体の2%に過ぎません。
50kgの人なら、片足25kg荷重しているということ。(左右差がある人が多いですが割愛します)
普通に考えたら、何かの仕掛けがなくては、足は潰れてしまうと思いませんか?
足裏アーチという、堅牢な構造だったり。
足指というバランサーだったり、感知センサーだったり。
足に備わっている機能があるから、私たちは立てているのです。
例えば小指が1本なくなっても、うまく立てないと言われています。
当たり前すぎて、普段は忘れている事実です。
それなのに、足指が浮き指になって、遊んでいて、使えないということは、、、
足にとって、体にとって、死活問題とも言っていいと思います。
バランスがとれなくなるわけですから。
例えば、踵重心や肉球タコ。
これは、まさに足指が使えていない結果と言えるでしょう。
足が起点となって、膝痛、腰痛、股関節痛などの関節痛、猫背、反り腰などの姿勢問題が引き起こされることを知っている方は、とても少ないのかもしれません。
でも足は体の土台ですから、そのくらいのダメージは充分考えられるのです。
歩き方は、靴で変わる
足指の大切さ・役割をご理解いただけましたか?
「私、全然、足指を使って歩いていないかも」
「つま先立ち、できません」
そんな心配が出てきたかもしれません。
でも大丈夫です。
足指が動かない、内転筋が使えない。
そんなあなたの歩き方、靴で変えることができます。
自分の歩き方が変わったことに気づいたSさまのお話
先日、再調整でご来店されたSさま。
足に合う靴に履き替えた結果、足が細く締まりつつありました。
さらに右足は靴が馴染んで、前すべりが始まった状態でした。
すると、歩き方が変わったことに、自分で気づいたそうです。
「右脚をまっすぐ振れていないのが、わかりました。
右だけパンツの裾が、横にヒラヒラしていたんです!
靴が脱げないように、脚を横へ、脇へ、振っていたんです!」
歩いていただくと、確かに!
左脚はまっすぐ、前だけに動かせてます。
でも、右脚は外軌道で、脚を外へまわしながら歩いていました。
右だけ強めにインソール調整して、歩いていただくと、、、
「わー!脚をまっすぐ触れているのがわかります!」
目視でも、右脚の揺れがピタッと収まったのがわかりました。
自覚できる感覚の鋭さもすごいですね^^
これは、靴によって股関節の動きが制限されていた、ということです。
正しい歩き方は、足指関節からはじまって、股関節まで連動するものなのです。
そして、合わない靴を履くと、脚の使い方に悪い影響がでるというわかりやすい好例でした。
逆に、足に合う靴を履けば、よい影響がでる、ということです。
良い靴を履いて正しい歩き方ができれば痩せる、と言っても過言ではありません。
靴が欲しい、だけでも、正しい歩き方に変えてくれるのが、合う靴
当店のお客さまは、足を整えたい!方がほとんどです。
でも中には、靴だけ欲しい!方もいらっしゃいます。
ご自分の体のことではなく、靴にしか興味がない。
これは、とてももったいないことです。
ただそれでも、期せずして歩き方が変わるわけです。
靴の履き替えだけで。
足に合う靴は、足のアーチを復元し、足指をしっかり使わせてくれます。
そして、正しくない足の動かし方を補整し、内転筋を使わせてくれます。
ついでに言えば、股関節まで歩くたびにしっかりと動かしてくれます。
すると、確実に体も変わっていくのです。
ここで、あれ?と気づく方も多いです。
合う靴を履くだけで、自然と足指が動いて、内転筋も使われる。
結果、正しい歩き方に必要な機能が目覚め、復活していくのです。
嬉しい副産物ですよね^^
靴には体を整える、本来、そんな力があるのです。
正しい歩き方に改善するためのオンラインウォーキング講座
正しい歩き方は、合う靴に導かれること。
合う靴を履くと、足指が動き、内転筋が鍛えられること。
ご理解いただけましたか?
次は、合う靴を履いた前提で、実際に正しい歩き方のイメージをお話していきます。
まずは立ち姿勢から。
お尻をまとめて、立つ
骨盤を立たせるということです。
歩くことは全身運動、足だけで歩くのではありません。
しっかり体幹を使います。
そのためにも、緩めるところは緩め、締めるところは締めましょう。
全体重を足にかけない、足だけに頼らない。
そんなイメージです。
骨盤ごと前に運ぶイメージをする
動かすのは足ですが、イメージは骨盤ごと前に運ぶ感じ。
股関節をしっかり動かすためにも、必要なイメージです。
膝下だけで歩いている女性、とても多いです。
通称、ペタペタ歩き、と呼んでいます。
これは、本来使うべき足のパーツや筋肉を使わない歩き方。
ですから、足やふくらはぎに無駄な筋肉がついたり、むくみが流れず脂肪に変化し、太くなってしまう原因にもなるのです。
むくみを解消するためには、足指からスタートするのです。
後ろ足の足指でしっかり地面を押す
膝はしっかり伸ばしたまま、後ろ足の足指でしっかり地面を押します。
すると、重心が自然に前に移動しますね。
これを、足をローリングさせる、と呼びます。
歩くとは、前足ではなく、後ろ足で重心を前に進めることなのです。
これが出来ていない女性が、とてもとても多いです。
靴の踵が脱げてしまうから、という理由があるのだと思います。
ドタドタという音がする方は、まさにこの状態。
足がローリングしていないため、正しい体重移動、重心移動ができていません。
まるで行進のように、地面を真上から踏みしめているのです。
通称スタンプ歩き。
あなたの膝、曲げながら、歩いていませんか?
膝を屈伸させながら、勢いをつけて、前に進もうとする方の多いこと!
これは絶対NG、確実に膝の軟骨がすり減ります。
将来、膝に人工関節をいれたいですか?
膝のお皿、なくなりますよ。
脅すつもりはありませんが、事実ですので、膝曲げ歩きだけはご注意くださいね。
そして、正しい歩き方をするための、このたった3つのポイント。
一見簡単に思えますが、足が整っていないとできません。
足指がきちんと地面をとらえていることが、最低条件。
当店では、そのためのツールとして、足に合う靴やテーピングケアを用いています。
それほど皆さんの足指は、地面から浮いている、のです。
足さえ正しい骨格の状態に整えてあげれば、足指~ふくらはぎ~もも裏(ハムストリングス)~股関節~お尻 が連動し、下半身は巨大なポンプと化します。
そして、ウォーキングするだけでも充分、効率よい運動となって、むくみや冷えなど女性に多いお悩みからも解放されることになるのです。
足指が地面につきさえすれば、足指は勝手に動き出してくれますよ^^
正しい歩き方を実践するために
正しい歩き方ができない原因を理解できましたか?
正しい歩き方の理論は頭にはいりましたか?
自分の歩き方は、自分ではわからないものです。
そして、自分の足指は、自分の想像以上に弱って、使えなくなっています。
足に合う靴に履き替えて、足を整えること。
そうすれば、美しく、痩せる、正しい歩き方を手にいれていただけるのです。
正しい歩き方に直したいなら、まずここから。
足に合う靴を選ぶにはまず、自分の足を知ることからはじめていただきます。