ご存知でしょうか。
2017年10月、スポーツ庁があるプロジェクト実施の発表をしました。
それは、2018年3月から、スニーカー通勤を推奨するというもの。
鈴木大地長官自ら、スーツにスニーカーを履いてアピールしていました。
目次
来たるべきスニーカー通勤時代
スポーツ庁のサイトでは、こんな風に紹介されています。
“歩く”をもっと“楽しく”『FUN+WALK PROJECT』開始
一部抜粋します。
国民の成人の週1回以上のスポーツ実施率は全体で42.5%ですが、20代から40代に限ると30%台前半となっています。第2期スポーツ基本計画では、成人の週1回以上のスポーツ実施率を65%程度まで引き上げることを目標としており、そのためにはこの世代(ビジネスパーソン)の実施率を引き上げることが重要です。
そして、同じ調査では30代・40代の約8割が「運動不足を感じる」と回答しています。運動不足を感じつつも、忙しくて、スポーツをする時間の取れない働き盛り世代に対する環境整備が必要です。
また、国民医療費が40兆円を超える現在、スポーツを通じた健康増進は、国民医療費の抑制、健康寿命の延伸への貢献も期待されます。
日経新聞記事でも、
医療費削減目的、という論調で語られています。
運動と健康、運動と病気の相関は、今さら語るまでもありませんね。
裏づけとしてのエビデンスの蓄積も多数と聞きます。
そして、忙しい現役世代の80%が運動不足を感じているというのも問題。
だったら、通勤時間を運動時間に転換してもらう!という発想なのでしょう。
スニーカーを履くことで、歩行の質を向上することも目的の1つでしょう。
それにしても、国を挙げて国民に、歩け!歩け!とおすすめするとは、、、
時代ですね。
スニーカー通勤のメリット・デメリット
それでは、スニーカー通勤のメリット・デメリットを見ていきましょう。
スニーカー通勤のメリット
慢性的な運動不足といわれている、現代人の私たち。
交通網の発達により、昔の人より「歩いていない」ことは確かですね。
特にデスクワークの人たちは、知らず知らず運動不足になるでしょう。
でも、歩くための時間を確保するのも難しいほど忙しいのも、現代人ならでは。
忙しくて、運動できず、健康を損なって、病気になるなんて、、、
スニーカー通勤は、病気を未然に防ぐ効果が期待できると思います。
1日10分、今の歩行量に毎日1,000歩プラスして歩く
できれば、1日8,000歩歩く
これがスポーツ庁が掲げる目標です。
1,000歩というと、大体10分、800mの距離というイメージ。
「1駅手前で降りて、歩いてみよう」
通勤時間でそれが賄えるなら、理想的ではないでしょうか。
運動のための時間を、改めて確保する必要がない。
革靴を脱ぎ捨てて、スニーカーに履きかえるだけ。
こんなに簡単で、お手軽な健康法、なかなかないでしょう。
スニーカー&リュックで通勤している人
街中で見かけるようになって、久しいですよね。
意識の高い人たち、若い人たちは、すでにシフトしているのでしょう。
スニーカー通勤のデメリット
はっきり言って、デメリットって、あまりないのではないでしょうか。
時間も、労力も、お金も、そこまでかかるものではないのですから。
問題があるとするなら、これはすばり、コーディネート問題でしょう。
スニーカーとスーツとの相性、合わせ方のセンスの問題。
思い出せば、クールビズ初期の頃も、ちょっとひどかったですよね(笑)
でも、今では落ち着いて、おじさまたちもクールビズを満喫しています^^
センスがなくても着こなせるワイシャツが、売られるようになったからですね。
クールビズを見ている私たちも、
「だらしないわけじゃなくて、クールビズなのね」
と頭で認識しつつ、やっぱり「見慣れた」ということなのでしょう。
そして、合理性も、クールビズが現代に受け入れられた要因でしょう。
冷房ガンガン!では、もったいないですし、地球に優しくないですから。
スーツにスニーカーの違和感…
今回のスニーカー通勤『FUN+WALK PROJECT』について、
「男の戦闘服、スーツ、鞄、革靴を捨てるつもりはない!」
なんて、インタビューで答えていたおじさまだって、「慣れ」ていくでしょう。
そして、通勤時間=運動時間の合理性に気づくはず。
クールビズだって、そうだったんですもの^^
きっと スーツに合うスニーカー がバンバン売られていくようになります。
スニーカーで歩いて通勤するのが当たり前
それが習慣化するまでが、ちょっと大変なのかな、と思います。
スーツに合わせるとNGなスニーカーデザイン
伊勢丹メンズ館さんのコーディネートは、さすがですね!
ここまでセンスありコーデが難しくても、NGを押さえておけば大丈夫です。
アウトドア感が強いソール
ソールが分厚くて、カラフルで、存在感が強いと、スーツには合いづらいでしょう。
ソールは、黒、白、ベージュといった定番色。
厚みは、厚すぎず、薄すぎず、普通が一番。
そして、ゴツゴツした形状は、タウン履きに合いません。
ランニングシューズは、走る、という目的がしっかりあるスニーカーです。
スーツだけでなく、チノパンにも合わせづらいものはやめておきましょう。
カジュアルすぎるデザイン
ラフなスニーカーがたくさん出ていますね。
甲が開いていたり、踵が開いていたり。
スニーカーも細分化しすぎて、選び方が難しくなっています。
通勤用のスニーカーとなったら、やはり定番の紐かベルクロタイプがいいでしょう。
甲をしっかり覆ってくれて、調整が効くスニーカーを選んでください。
軽すぎる素材
素材に目を移せば、やはりメッシュ素材は避けたほうが無難でしょう。
そして、蛍光色のような明るい色味。
スーツに対して、軽すぎる、浮いてしまうと感じたら、辞めておくことです。
できれば、生地ではなく、革素材の方がバランスがとれるでしょう。
通勤用スニーカーの1足目を選ぶなら。
当たりはなくても、外れないこと が重要です^^
フォーマルに合うスニーカー
今後はきっと、
スーツに釣り合うフォーマルスニーカー
が通勤の主流になっていくでしょう。
今だって、スニーカーちっくな革靴、たくさん出ています。
「スニーカー」とは謳っていません。
でも、「スニーカー」の履き心地が求められているは確か。
もっと歩行の質を上げてくれる、革靴ちっくなスニーカーが出てくるでしょう。
- スニーカーだけど、通勤靴。通勤靴だけど、スニーカー
そんなボーダーレスな時代が、きっとやってくると思います。
通勤に最適のアンドステディのオーダーメイドスニーカー
アンド・ステディでは、お好みのスニーカーをオーダーメイドいただけます。
ワイズB展開の細身木型でお仕立てするので、履き心地、抜群!です。
スニーカーが足の骨格を整えてくれるから、立つのも楽、歩くのも楽。
まさにスニーカーが、足のサポーターになってくれる構造。
これぞ、革靴にはない、スニーカー通勤のメリットとも言えるでしょう。
そして、もちろん素材は革からお選びいただけます。
通勤用として、女性のお客さまがオーダーされたスニーカーを、少しご紹介しますね。
シルバーに白エナメルを合わせてスタイリッシュなレディーススニーカー
ナチュラルな雰囲気で通勤OK!生成りスエードのレディーススニーカー
通勤用スニーカーということで、奇抜な組み合わせはありませんね^^
女性らしいスニーカーもあれば、メンズでも通用しそうなスニーカーも。
カスタムも楽しいですから、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
政府主導で始まるスニーカー通勤、当店も以前から推奨しています!
歩くことは、人間の基本。
歩くことで、人間は健康を保っているのですから!
皆さんに、もっともっと歩いて欲しい。
歩けば、いろいろと気づくこともあると思うのです。
「紐の締め方、これで大丈夫かな?」
「右足の方が、靴の中でブカブカしてる」
「脚の動かし方、左右でちょっと違うように感じる」
こうやって自分の足や靴、歩き方に興味がわくのではないか、と期待大なのです^^
そして、歩行をサポートしてくれる、靴。
スニーカーの選び方も、この機会に是非、見直してみてください。
足に合う靴は、ただの歩行を、より質の高い、効率よい運動に転換してくれますから!
靴の履き比べをして、体感を脳に刻むことが、とてもとても大事。
きちんと歩かせてくれる靴を、自分で選択できるようになることもゴールの1つです。