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パンプスの正しい歩き方で疲れず美しく。専門家が解説します

こんにちは。歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。

もうすぐ春ですね。
ブーツを脱ぎ捨てて、パンプスで歩く季節がやってきます。

私は、パンプスで、美しく歩けている

そんな自信を持っている人は、おそらく少数派だと思います。

日本人は正しい歩き方を習いませんから。
歩くにしてもパンプスというのは、もっとも高いハードルの靴だからです。

とにかく歩くのが難しいのです。

街行く女性を見ていると、膝を曲げながら歩いていたり。
踵が脱げながら歩いていたり、引きずりながら歩いてたり。

とても美しく歩いているとは言えません。
美しい歩き方、ということは、正しい歩き方、ということ。

そして、正しくない歩き方は、とても疲れる歩き方ということ。

本当にもったいない話です。

今日はパンプスでも疲れにくく、かつ、美しい歩き方をご紹介します。

こちらの動画では、歩き方や姿勢が悪いというご相談に回答しています。

ほとんどの方が、自分の歩き方の問題に気が付きません。
でもその歩き方の原因は、足や靴にもあったのです。

気になった方は、ぜひご覧くださいね!

パンプスによる足のトラブル

プライベートでもビジネスシーンでも活躍してくれるパンプス。

でも、パンプスによる足のトラブルを抱えている女性も少なくありません。

だから、美しく歩くことができないのです。
美しく歩けないから、ますます足トラブルが進んでいく

ただ、パンプスによる足のトラブルと一口に言っても、いくつかの段階があります。

足が痛いだけならまだ初期段階。
それが進行すると、歩くこと自体がつらくなってきます。

そして、最終的には足だけではなく、全身に不調を感じるようになります。

問題が発生しているのであれば、その時点で改善のためにできることを実践することが大切です。

まず、各段階の体感を詳しくご紹介していきます。

初期:歩くことに問題はないものの、足に痛みを感じる

初期段階では、歩くことには問題がないかもしれません。
ですが次第に足に痛みを感じるようになります。

小指が痛い。
足裏が痛い。
踵が痛い。
外反母趾が痛い

その他にも足のどこかしらが痛くなるといった感じです。

一般的によくあること、と我慢してしまう方も多いですね。
でも、ここで我慢をしてしまうと状態は悪化する一方なのです。

中期:歩くのに支障が出てくる

初期では足の痛みだけで、歩くのには問題がありませんでした。

しかし中期になってくると、歩くのに支障が出てくるようになります。

歩くと足が重くなる、すぐに疲れる
足の痛みで頻繁に立ち止まってしまうようなこともあるでしょう。

パンプスも含めて、靴は歩くためのお道具です。

歩くのに支障が出てくるようでは、靴としての役割を果たせていないということになりますね。

後期:痛みが足だけではなく、全身に広がってくる

歩くのに支障が出ているのに、無理をしてその状態を放置してしまう。
するとそのうち、痛みは足から全身に広がっていきます

これが後期です。

腰が痛い。
膝が痛い。
肩こりがひどい
など。

足以外のどこかしらまで痛くなります。

ちょっと歩いただけで腰が痛くなったり、膝が痛くなる。
そんなことが頻繁に起こっているのであれば、もう最終段階に入っているのかもしれません。
そう考えたほうがいいでしょう。

そのまま放置していても良いことはひとつもありません。

今すぐにでも改善のために動き出すべきです。

パンプスで足が痛くなる原因

パンプスで起こりうるトラブルを、段階的に見てきました。

パンプスが、足に悪さをして、いずれ歩行にも支障をきたすわけです。

どうしてこんなにトラブルを招くのでしょうか?
それはパンプス選びに間違いがあるからなのです。

原因をひとつひとつ見ていきましょう。

足に合わない靴を履いている、自分の足を知らない

パンプスで足が痛くなる一番多い原因。
それは、足に合わない靴を履いているから

そもそも自分の足を知らないという方も少なくありません。

足の計測をしたことがある方自体が、本当に少ないのです。

「私はいつも23cmの靴を履いています」

と言っても、それは靴のサイズの基準のこと。
あなたの足のサイズではありません。

自分の足を知らなければ、自分の足に合う靴を選べるはずがないのです。

足に合う感覚を知らない

そして、自分の足に合う靴の感覚を知っている人もまた、少ないのです。

お店に並ぶ既製品で、足に合う靴に巡り合う確率は低いです。
足に合う靴を履いたことがなければ、本当の意味で「合う」感覚はわかりませんから。

だからこそ、自分の足に合う靴を履いたとしても、選べないということもあります。

間違った歩き方をしている

仮に靴はクリアして、自分の足に合う靴を履いたとしましょう。

それでも、間違った歩き方をしていると足が痛くなってしまいます

前述の通り、日本人は正しい歩き方を習いません。
ですから、自分の歩行グセを自覚している人は少ないです。
さらに正しい歩き方を実践できている方はもっと少ないのです。

最低限、自分の足に合うパンプスを履くこと。
そして、正しい歩き方を実践すること。

この2つができてはじめて、痛みなくパンプスを履きこなすことができるのです。

美しく歩くには、パンプス選びからスタートする必要があるということなのです。

パンプスの正しい選び方

まずはサイズを含めて、自分の足についてきちんと知ることです。

その上で、試し履きを繰り返すことです。
たくさんの体感を得ましょう。

自分の足を「モノサシ」として認識できていれば、大きくぶれることはありません。

他にも

・ヒールカウンターやシャンクがしっかりしている
・足の関節のところで足と同じように靴が曲がる
・中敷きが滑らない

などの、靴の構造や品質として重要なポイントも意識していきましょう。

パンプスを履いたときの正しい歩き方

パンプスでも、スニーカーでも、歩行の基本は変わりません。

重心を上下にも、左右にも揺らさず、ただただまっすぐ歩く。
これが基本です。

武道と同じ意識の持ち方、体の使い方になります。

靴にもいろいろなタイプのものがありますよね。
履く靴によって細かな点は異なってきますが、基本は同じです。

もちろん、言うは易く行うは難し の典型です。
知ってることと、できてることも違うわけです。

歩くことは、人間にとって無意識で行う基本動作。
ですから、自覚すること、修正することが、本当に難しいのです。

やはり1度は、専門家に歩行チェックや指導を受けることをおすすめします。

パンプスで正しく美しく歩きましょう

さまざまなシーンで活躍してくれるパンプス。

もし何かしらのトラブルがあるなら、靴選びと歩き方を見直してみましょう。

自分の足に合う靴を選び、正しい歩き方を実践すること。
それができれば、疲れず、美しくパンプスを履きこなすことができるでしょう。

そして、足に合う靴は、正しく歩かせてくれる、というのもまた、真実です。

疲れず美しく歩くためには、ぜひ足に合う靴選びからスタートしてください。

それこそ、美しくパンプスを履きこなすための最短距離になります。

アンド・ステディ代表小野崎記子

執筆者:小野崎記子

くつ・あし・あるく研究所アンド・ステディ 代表
株式会社オノザキ・有限会社アクスト 代表取締役

大学卒業後、経営コンサルティング会社勤務。

2005年4月、浅草の靴メーカー代表に就任。カウンセリング重視のオーダーメイドシューズサロンが足トラブルに悩む女性たちから大きな支持を得て、東京、梅田、天神の3直営店を運営中。着物スニーカーを企画・開発、東京都の支援事業として2020年、海外進出を果たす。

商品・サービス開発・WEB集客・人材採用のコンサルティングを手掛ける傍ら、YouTube・InstagramなどのSNS発信、講演、雑誌の執筆も意欲的に行い、活動の幅を広げ続けている。

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