こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
お客さまたちから、1番多いご相談。それは、
「とにかく靴が合わない」
というもの。
その足の細さでは、その靴の選び方では、その歩き方では。
そうでしょうね~ということが、ほとんどです。
おひとりおひとり、靴が合わない原因が異なることがポイント。
たくさんのお客さまからのお悩み「靴が合わない」原因を分析して、合わない靴の排除、失敗しない靴選びの一助となれば幸いです。
目次
合わない靴の全身に及ぼす影響
合わない靴を履くと、どうなるか?
これまでに、お客さまたちからいただいたご相談内容をまとめてみました。
「歩くと、親指に痛みが出ます。常に親指のタコを削っています。」
「小指がいつも痛い。だから、歩くのが嫌い。」
「外反母趾が痛いから、いつも大きいサイズの靴を選んでいます。」
「足の幅に合わせると、1つ小さいサイズの靴を選ぶことが多いです。」
「足をくじくことが多いです。いつも外側に倒れます。」
「土踏まずが痛いです。ひどい時はしびれてきます。」
「腰が痛くて仕方がありません。高校生の時から腰痛持ちです。」
書ききれませんが、皆さん、本当に困って、当店にお越しくださいます。
やはり、足は体の土台。
そして、靴は足をサポートする相棒。
足を守るはずの靴が、足に悪い作用をしているのですから、これは深刻な事態です。
外反母趾や足の痛みだけでなく、腰痛、膝痛、股関節痛の方も多いです。
足だけに留まらず、全身に影響を及ぼす
これが足の怖さであり、足の大切さをあらわしていると思います。
靴が合わない原因は4つ
実は、ご相談がなくとも、足に合う靴を履いている方は10%いるか、いないか。
つまり、ほとんどの方が、合わない靴を履いているのが現実です。
「靴が合わない」という自覚がない方も多いことも、本当に深刻。
靴が合わない原因は、主に4つ挙げられます。
「自分の」足のサイズを知っていますか?
あなたは、自分の足のサイズを知っていますか?
靴のサイズではありませんよ。
自分の足の数値を知らなければ、靴の合わせようもない、ということです。
また、足の数値は23.5cmのようなサイズだけではありません。
足のウエストであるワイズ(足囲)も把握しておいたほうがいいでしょう。
ブラジャーは、バストとアンダーバストの差でカップを決めますね。
足でも、サイズとワイズの掛け合わせで、靴を決めるのが本当です。
そして、このワイズ、最近は本当に細い、薄い、狭い方が増えているのです。
市販の靴では、足に合う靴を探すことが難しい甲薄幅狭の細足さんも多いです。
靴はサイズが合っても、ワイズが合わなければ、結果、足に合わないのです。
もっと言えば、足のトラブルもしっかり理解したほうがいいでしょう。
外反母趾の方は、靴のワイズを苦しく感じがちです。
ハンマートゥの方は、靴の上に足指をこすりがちです。
外反足の方は、小指が当たりがちです。
足トラブルが原因で、靴が合わないと感じている可能性も高いのです。
まずは、自分の足のサイズ・ワイズ、足トラブルを把握しましょう。
その靴、足をサポートしてくれていますか?
次は、靴に目を移します。
靴の役割の1つめは、足のサポート、足を地面の衝撃から守ること。
2つめに、ファッション性です。
でも、靴として必要な機能が弱い靴が、数多く流通しているのも事実です。
踵を脇から支え、地面に立たせてくれるカウンター、そして、靴の背骨となる中底。
これらの芯材の強度が足りない、または、はいっていない靴もあるのです。
まるでスリッパのような靴、見たことがあるのではないでしょうか。
芯材は隠れていますからから、消費者には見えにくい部分です。
足を支えてくれるはずの靴が、足の負担になっている。
足を支えてくれない靴は、靴が合わない、と感じやすいです。
靴を履いて、歩いても、疲れるだけで、一向に楽にならないからです。
歩くたびに靴を壊す歩き方をしていませんか?
そして、靴が合わないと感じる原因で、一番見落としがちなこと。
それは、歩き方です。
数字的にも足に合う(はずの)靴を履いて、いざ歩きだすと、
「踵が緩い、脱げそう」
とおっしゃる方がいます。
これは、歩くたびに内側へ、外側へ倒しながら歩くクセがそう感じさせるのです。
踵関節のゆるみなどからぐらつく歩き方をしていても、自覚がない方も多いです。
靴が合わない原因は、靴のせいではなく、歩き方にあるといえます。
足と靴の相性がとても大切
そして、何でもそうですが、足と靴が「合う」「合わない」は相性の話ですね。
どんなに問題のない健康な足で、どんなに高価格で機能性の高い靴でも。
足と靴の相性が合わなければ、合わない靴ということです。
サイズとワイズが合わなければ、合わない靴ということです。
足と靴の相性が悪いと、どうなるか。
靴が脱げないように、脱げないように、合わない靴に歩かされることになります。
合わない靴を、足に合わせる方法
インソールで調整すれば、ある程度までは履けるようになります。
でも、やはり、調整には限界があります。
足に合わない靴を買わないこと
ここに意識を集中したほうがよいでしょう。
そのためには、やはり自分の足の数字を知ることから始めましょう。
お客さまのご感想
どんな靴も合わない!とお悩みだったIさまの言葉が印象的でした。
「私、足に合う靴を履けていないのは、わかっていました。
でも、まさかそれが腰痛の原因になっているなんて、考えたこともなかった。
靴が合わないからよく足をくじくし、腰痛になるのですね。」
この一言に、すべてが凝縮されていると思います。
アンド・ステディからのアドバイス
靴が合わないことで、いったい何が起こるのか?
どうしたら足に合う靴を手に入れられるのか?
そのために必要なことは何か?
靴が合わない原因を紐解いてみました。
足に合わない靴を買うことは、無駄な買い物です。
足に合う靴を手に入れるためには、まず自分の足を知ること。
そして、足に合う靴を体感すること。
足に合う靴・合わない靴を、自分で判断できる感覚を育てることが、靴選びで失敗しない唯一の方法なのです。