こんにちは!アンド・ステディです。
今日は、がんを患い、抗がん剤治療を続けるKさまのお話をご紹介します。
「抗がん剤治療の副作用で、親指のまわりが炎症を起こし、先のある靴がはけません」
「日常生活ではスリッパで過ごしています」
「ようやく履ける靴を見つけても、踵がないため長時間歩けません」
実際に足を拝見したところ、とても痛々しい状態でした。
これまでにも足のトラブルが悪化し、靴を履くのが難しい状態のお客さまはいらっしゃいました。
ですが、その中でも一番と言っていいほど。
ちゃんと靴を履いていただくことができるかどうか、わからない状態でした。
たくさんの種類の靴を試したそうですが、どれもつま先が当たり、激痛が走るそうです。
そんななか、大阪梅田のアンド・ステディへのご来店となりました。
こちらの動画では、「幅広の靴を履くと足が疲れやすく、指も痛くなってしまう」
というお客さまのお悩みについて答えています。
Kさまも、つま先が当たらないようにと幅広の靴を試し、後悔してばかりだったそうです。
なぜ、幅広の靴だと足のトラブルが起きやすいのか?
こちらの動画で解決できるかもしれません。
早速サロンに入店いただきますが、聞いていたとおりサンダルでのご来店でした。
お足の状態としては、親指が炎症を起こしており、赤く腫れています。
お足の計測を行うにも痛みが生じないように、細心の注意を払って作業を進めました。
お足自体は細足というわけではなく、しっかりしたお足ではありました。
ただ、がん治療を行ってから約1年。
サンダルしか履けないこと、歩行が苦痛ということから、歩かなくなってしまったそう。
土踏まずやアーチの低下が見られ、足が弱っている様子がフットプリントから見て取れました。
炎症さえなければ、健康的に歩けるお足。
だからこそ余計に、ちゃんと歩けないことが辛いと悲しまれていました。
サンダルというのは、当たり前ですが、踵を支えるカウンターという芯がありません。
そうなると、ご自身の足の力のみで歩かないといけないのです。
これが、とっても、疲れる。
さらに、歩く機会が減るということは、足の筋肉がどんどん落ちてしまうということ。
そんな状態で歩けば、足はぐらつき、さらに疲れやすくなります。
もしそれで、うっかり転んでしまったら・・・
当然炎症は悪化し、歩くこと自体が嫌いになってしまうでしょう。
お客さまご自身も、藁をも掴む思いでアンド・ステディを訪ねてくださったそうです。
出来る限りの対処方法を考えながら、今回はスニーカーのオーダーとなりました。
他社の靴では、かなり大きなサイズ・ワイズの靴を試しても、駄目だったとのこと。
それもそのはず。
実際のお足よりも大きなものを履いても、前すべりしてしまうのです。
だから結局、指が当たってしまうのです。
まずは、きちんと足に合わせたサイズとワイズが大事です。
大きめのサイズから慎重に試着していただき、しっかり紐を締めます。
実際の試着では、つま先が当たらないように、ゆっくり、ゆっくりと足を入れていただきました。
サイズ自体は問題ありませんが、やはり歩けばつま先が当たってしまいます。
炎症を起こしている部分が大きく腫れ上がり、一般的なつま先だと高さも幅も足りないのです。
そこで、スニーカーの木型に補正を入れることになりました。
つま先の高さを、従来入れる補正の2~3倍と大幅に変更し、お仕立てしました。
これまでにない補正になりましたが、ここは職人の腕の見せ所ですね!
それから約1ケ月後、スニーカーが完成しました。
確かにつま先が少しぽっこりしていましたが、全体的に見ればほぼ違和感がありません。
「この靴、なんだかかわいいですね!」
完成したスニーカーを見た第一声は、そんな嬉しいご感想でした^^
いよいよ、完成したスニーカーを実際に履いていただく日が来ました。
「実は、炎症が少し悪化していて。
実際に履いてみたら駄目だったらどうしよう、と不安だったんです」
「でも親指が全く当たらず、歩けています!」
「これで、雨の日でも足が濡れずに、滑る心配もせずに外出できます!」
「ぜひ職人さんたちにもありがとうとお伝えください!」
本当に心から喜んでいただけたようで、何よりです。
久しぶりに、しっかり地面を踏みしめて歩けることに感動されていました。
なにせ、約1年間ずっと、ちゃんとした靴を履けていなかったそうですから。
何度も確かめるようにゆっくり歩きながら、あまりの感動に、涙を浮かべられていました。
スニーカーを気に入っていただけたこと、痛みなく歩いていただけたこと。
私たちとしても、本当に感無量でした。
「癌治療を行う前に履いていた靴よりも、足にぴったりフィットして歩きやすいです!」
そんな嬉しいお声もいただきました^^
足のトラブルがあり、痛みがあってもなくても、これは同じことなんですね。
幅広で大きい靴や柔らかい靴は足に当たらず、痛みを感じにくいかもしれません。
しかし、足のトラブルを抱えた弱った足には、マイナスにしかならないのです。
足が疲れやすい。外反母趾や、腰痛や膝に痛みがある。歩くときにふらふらしてしまう。
そんな違和感があるなら、まずはしっかり足を支えてくれる靴が必要なのです。
「いくつか試した靴がどうして駄目だったのか、ようやく理由がわかりました」
つま先が当たらず、しっかり足を押さえてくれる靴があれば、これから先も歩いていけるでしょう。
また歩くことで、足が鍛えられて、どんどん歩くことが楽しくなってくると思います。
歩き続けているうちに、靴のハネムーン期間を経て、いずれは緩くなってくることもあるでしょう。
「1足目はお試しで真っ黒にしましたけど・・・
緩くなってきたら、次は好きな革を選んで靴を作りたいです!」
いつでもお待ちしております!^^
当然、スニーカーの無料の再調整期間もありますからね。
いつでも調整しますから、その時は是非ご連絡くださいとお伝えしました。
「足の症状を考えると、紹介できるような靴が思い当たらない」
病院ではそんな風に言われたそうです。
だからこそ余計に、実際にスニーカーを履くまでは、不安で仕方がなかったようでした。
しかしセミオーダーだからこそ、できることがあります。
市販の靴が履けないほど、お足の状態が悪化してしまっているなら、一度セミオーダーを検討してみることをおすすめします。
フルオーダーは30万円~ということが相場ですが、セミオーダーなら価格も抑えることが可能です。
「お医者さまからも、問題なく履けるならどんな靴か紹介してほしいと言われました!」
とにかく嬉しそうに、そう言われていたことが印象的でした^^
足や靴のお悩みというものは、特に女性が抱えることが多い問題です。
男性は自前の筋力でどうになかってしまうことがほとんどですし、甲がマルっと空いた靴も履きません。
だから、アンド・ステディは女性専用のサロンなのです。
まずは細かく足の計測を行い、靴の履き方や紐の締め方、歩き方までチェックします。
お足の弱っている部分を見つけ出し、それぞれのお足に合ったインソールを製作。
そのあとは問題なく歩けるようになるまで、靴、足、歩き方のフォローを行います。
けれど、足の矯正はそれで完了ではありません。
正しい靴を履いて、正しい歩き方で、歩き続けてもらうことが大事なのです。
靴があっても歩いてもらえなければ、何も変化が起きませんから^^
靴まわりのすべてをトータルサービスとしてご用意し、もっとも効率よく足を整えていただくこと。
私たちはその方法をご提案して、ご一緒に伴走し続けます。
こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイド…
こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイド…
こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイド…
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