こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
先週、数名のお客さまが提携店舗までお越しくださいました。
目的は、「オーダーメイドのパンプスをつくる」ことです。
当日は、足の採寸・触診から始まり、足に合わせた木型の調整。
足トラブルへの対応方法もご説明しました。
ほとんどの方が、外反母趾だったのが印象に残りました。
3週間ほどで、足に合った靴が仕上がってきます。
こちらの動画でも、サイズの大きい、足に合わない靴の危険性を解説しています。
足が楽な靴 = 足に良い靴ではないのです。
外反母趾でお悩みの方は、ぜひご覧ください!
ご相談いただいたお客さまたちには、共通点がありました。
それは、
ご自分のサイズよりも大きな靴を選んでいる
ということ。
本当は24.0センチなのに、24.5センチを履いていたり。
本当は22.5センチなのに、23.5センチを履いていたり。
といった具合です。
指摘すると、
「足が楽だから、大きめの靴を選んでいるの」
とおっしゃいます。
本当に、足が楽、なのでしょうか?
足が楽なのに、外反母趾になるのでしょうか?
その、足が楽、という感覚は正しくなくて、とても、とても危険なものなのです。
自分の足のサイズより大きい靴を履くと、
・靴の中で足が前すべりを起こす
→足の指が捨て寸(すてすん)に押し込まれる
→足の指のタコ・魚の目を誘発する
→ハンマートゥになってしまう
→足指を使わず歩くことが当たり前になってしまう
・かかとがパカパカして、靴が脱げやすくなる
→靴が脱げないように、足・脚の変な筋肉を使う
→靴の中で、足が泳ぐ、動く
→足も、脚も、とっても疲れる
→無意識に靴が脱げない歩き方が当たり前になってしまう
この
・足に合う靴がない
・靴の踵が脱げる
・足が疲れやすい
という過程を経て、外反母趾や内反小趾に発展していくのです。
もちろん、開張足にも確実になっています。
親指や小指を、靴の内側=革にぶつけ続けている状態になりますから。
毎日、靴を履いて、歩く。
5000回、10000回続けられるので、柔らかい足はひとたまりもありません。
外反母趾・内反小趾を進めているのは、まぎれもなく、ご自分の歩き方、なのです。
外反母趾や内反小趾は、立派な足の病気です。
健康な足に戻すには、大変な手間とお金がかかるようになってしまいます。
下手したら、手術、ということにもなりかねません。
足が楽な靴を履いている方たちには、明らかに外反母趾・内反小趾の傾向が見られます。
痛みがないので、ご自分ではまだ意識していないことも、とても多いです。
でも、痛みがなければいいのでしょうか。
外反母趾・内反小趾傾向の歩き方なら、他の足トラブルも必ずでてきます。
痛みはなくとも、水面下で様々な足トラブルが進行しているということなのです。
外反母趾・内反小趾は、歩き方の結果、すべての足トラブルの結果、と言えます。
まさに最終段階。
足が楽な靴を履いて、脱げないように歩いて、外反母趾になってしまう。
そんな方たちが、本当に多いです。
とてももったいないです。
外反母趾の原因は、足に合わない靴と間違えた歩き方。
足に合う靴に履き替えることが、外反母趾の予防には必要なことなのです。
それでは、とても簡単な、正しい靴の選び方をご紹介します。
これはパンプスバージョンです。
外反母趾でも、パンプスマストの職場にお勤めの方はたくさんいらっしゃいます。
① 靴を履いて、つま先立ちしてみる
② 靴の中で指が動かせるか確認する
そして、3分ほど歩いてみたあと、
③ もう一度つま先立ちしてみる
以上。
とっても簡単ですよね。
つま先立ちして、 かかとがパカッと脱げてしまったらNG。
かかとに靴が着いてきたらOKです。
踵が脱げる = 靴の中で足が前すべりを起こしている
ということ。
①の時点で、踵が脱げたら、サイズが大きすぎるということ。
試し履きする必要もありません。
さらに、立っているだけでは足りません。
靴の目的は、歩く、こと。
歩いた時の足の状態と、靴のフィット感がとても重要になります。
歩いている時の足の状態は、この「背伸びする」ことで再現されます。
ですから、しっかり歩いて、③の時点で踵が脱げたら、やっぱり、
踵が脱げる = 靴の中で足が前すべりを起こしている
ということなのです。
簡単ですので、是非お試しくださいね。
そして、、、靴を選ぶ際、 両足ともに履く、これもぜひお願いします。
意外と、片足だけしか試さないという方も多いのです。
大きすぎる靴、足が楽な靴は、あなたの足にとって、よいことを1つもしてくれません。
そしてパンプスよりも、スニーカーの方が足によいことは、言うまでもありません。
外反母趾の痛みがすでにあるなら、インソールもいれた方がいいでしょう。
足裏バランスを整える。
歩行矯正してくれる。
いろいろな効果が謳われているインソールがありますので、お近くのお店でご相談されてもいいと思います。
足指が使えるインソールなら、足に筋肉がついて、痛みも出にくくなります。
すべては外反母趾が痛くなる前に、予防のため、おすすめしてきました。
くつ・あし・あるく研究所アンド・ステディ 代表
株式会社オノザキ・有限会社アクスト 代表取締役
大学卒業後、経営コンサルティング会社勤務。
2005年4月、浅草の靴メーカー代表に就任。カウンセリング重視のオーダーメイドシューズサロンが足トラブルに悩む女性たちから大きな支持を得て、東京、梅田、天神の3直営店を運営中。着物スニーカーを企画・開発、東京都の支援事業として2020年、海外進出を果たす。
商品・サービス開発・WEB集客・人材採用のコンサルティングを手掛ける傍ら、YouTube・InstagramなどのSNS発信、講演、雑誌の執筆も意欲的に行い、活動の幅を広げ続けている。
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