こんにちは。歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
オーダーメイドの靴と言うと、やはりまだまだハードルの高さを感じていらっしゃる方が多いな、と感じます。
中には、「オーダーメイドなんて贅沢」と思っている方やご家族からそう言われている方も少なくありません。
でも実は、オーダーメイドの靴は決して贅沢なものではありません。
むしろ、サスティナブルへの第一歩になるもの。
これからは、地球環境のことを考えながら、自分にとって本当に必要なものだけを選択していかなければいけない時代になっていくことでしょう。
その環境変化の中で、
「靴のオーダーメイドは、無駄を生まない、自然に優しい選択肢ですよ」
とお話しさせていただくことが多いです。
特に靴の場合は、際立ちますね。
なぜなら、シューズクローゼットにたくさん靴があっても、履ける靴は2~3足、という方が多いから。
履けない靴を買うという行動の方が、もったいないと思いませんか?
オーダーメイドにハードルの高さを感じる方がいる一方で、最近はオーダーメイドできるアイテムというものは続々と増えつつあります。
その理由のひとつとなっているのが、社会の風向きです。
今は、コンビニ袋の有料化によって個人でもマイバッグを持ち歩く行動様式になっていますし、企業も「サスティナブル」への取り組み姿勢が評価される世の中になってきています。
確実に、昭和時代とは違いますね。
実際に地球に生きる人たちみんなで、持続可能な社会の在り方というものを考えていかなければいけない時代です。
そこで、オーダーメイド。
オーダーメイドは、サスティナブルへの第一歩となります。
なぜなら、オーダーメイドは2つのサスティナブルが含まれるからです。
まず、マクロの視点から見ると、オーダーは結局、無駄なものをつくらないです。
実際に履く靴だけお仕立てする、わけですから。
従来の大量生産、大量在庫、大量廃棄のようなことにはなりません。
そして、ミクロの視点から見ると、自分サイズを選べば、足に合わない靴を買わなくなります。
シュークローゼットに眠ったままの靴はなくなります。
自分サイズをオーダーしてからお仕立て上がりまでの1ケ月間は、無意識でありながらも環境配慮の取組に参加されている期間であると言えるでしょう。
こうしたサスティナブルな活動を私たちがお手伝いしています。
お客さまにとってはもちろん、企業にとってもプラスになる部分が多いため、最近では一流ブランドでも完全なオーダーメイドからちょっとしたカスタムまで幅広く取り扱うようになっています。
そして、それが結果的に地球環境を守ることに繋がっています。
いいことをしながら、しっかりとおしゃれも楽しめるなら、オーダーメイドこそまさに最適な選択肢と言えるのではないでしょうか?
これからはますます、SDGsやサスティナブルが、オシャレ指標の一角を担うことになるでしょう。
靴のオーダーメイドの真の目的
オーダーメイドがサスティナブルへの第一歩という話をしましたが、実は靴のオーダーメイドは他のオーダーメイドとは、かなり違います。
もちろん、靴のオーダーメイドがサスティナブルな選択であることには変わりありません。
ただ、靴の場合、より重要なのはデザインよりも、木型ということ。
一般的なオーダーメイドではデザインが優先される部分がありますし、世界にひとつだけのデザインのためにオーダーメイドを選択する方も少なくないでしょう。
もちろん靴のオーダーメイドでもデザインは重要ですが、靴に関してはデザインよりも、より足に合う木型で作るという点にオーダーメイドである意味があります。
例えば、一般的に靴を購入する時は、店頭に並べられている靴の中から選ぶことになります。
そこに並べられているのは、あなたのために作られた靴ではなく、不特定多数の方に向けて作られた靴です。
その中から自分でサイズをチェックしながら、試し履きをして、「まぁ、これかな」というものを選んで購入します。
試し履きをしたときにはそう問題はなかったのに、いざその靴を履いてみると靴擦れができてしまうといったこともあるでしょう。
それでももったいないからと、無理をして履き続ける方も少なくありません。
これがいわゆる「日本の」「普通の」靴選び。
当たり前になっていますが、これでは、靴に自分の足を合わせているという状態になるわけです。
自分の足を知っている人はとても少なく、女性はわずか8%ほどです。
だからか、下着選びや服選びには神経質なのに、なぜか靴選びだけは適当になってしまうのです。
日本では足囲であるワイズの認知度もまだまだ低いですし、足の計測経験者も少ないです。
そのため、足に合わない靴を履いている方のほうが圧倒的に多いです。
自分の足を知らないがゆえに、自分の足に合う靴選びができない状態の方がほとんどということ。
知らず知らずのうちに自分の足に合わない靴を選び、その靴に自分の足を合わせるという本末転倒な事態に陥っているわけです。
ですから、靴のオーダーが目的というよりは、まずは自分の足に向き合っていただくことが真の目的。
自分の足を知り、自分の足に最適な靴を見つけ出すために必要なステップが、靴のオーダーメイドなのです。
靴のオーダーメイドは贅沢ではない
靴のオーダーメイドは本当にプラスになることが多いのですが、どうしても「贅沢」というイメージが拭えない方もいるでしょう。
まず、申し上げたいのは、靴は足を補整するお道具だということです。
目が悪いなら眼鏡をつくりますし、歯がなければ入れ歯をつくりますし、耳が不自由なら補聴器をつくります。
それらと同じ位置づけであるということです。
そして、どれもオーダーメイド。
靴も本来、そうあるべきだろうと思います。
誰もが履く必須のお道具ゆえ市販品が出ている、と考えたほうが良いかと思います。
市販品なら、今は店頭でもオンラインでも靴を安く購入できる時代です。
千円単位で購入できることを考えれば、万単位のお金がかかるオーダーメイドは贅沢だと感じてしまう気持ちもわかります。
ただ、大量生産されている靴の場合、10足買っても1~2足しか履けないと言われています。
これはお客さまのお話を伺っていても、真実と思います。
でも、それではまさに安物買いの銭失いです。
その10足分のお金を、足に合うオーダーメイドの靴1足に投じたほうがサスティナブルではないですか?
というご提案をさせていただきます。
オーダーメイドの靴もピンキリですが、当店でも2万円代からご用意があります。
その価格で、最初からあなたのためだけに靴を作ります。
足に合うまで調整を重ねますし、足に合う靴だからこそ大切に長く履き続けることができます。
もちろん安い靴を購入して、短いスパンで履きつぶしながら、買い替えるという方法もありです。
ただ、本当の意味でのコストパフォーマンスに優れているのは、やはり手を入れながら、長く履けるオーダーメイドの靴なのです。
ですから、靴のオーダーメイドは、決して贅沢品ではないと言えます。
オーダーメイドの靴が体を変える
そして、オーダーメイドの靴を履くようになると、体が変わってきます。
なぜなら、靴が正しい足の骨格に整えてくれることで、正しい姿勢になり、正しい歩行に導かれるからです。
これは、私たちのサロンでは当たり前のように起こる変化です。
さらに言えば、足を正しく働かせてくれるので、足本来の機能が発揮できるようになります。
すると、足に筋肉がついてより強い足へと変わっていきます。
逆に、合わない靴を無理して履いていると、足本来の動かし方ができなくなるわけですから、筋肉が落ちたり、必要のないところに筋肉がついてしまうのですね。
筋肉が落ちれば外反母趾になりますし、いらない筋肉がつけばO脚になります。
もし姿勢が悪くなれば、当然、内臓に影響を与えることになります。
当たり前すぎてつい忘れがちですが、人間の体というのはすべてが繋がっています。
そして、足はまさに体の土台。
土台が崩れてしまったら、ほかの様々なところに悪影響が出るのは当然でしょう。
だからこそ、オーダーメイドの靴で体を変えていきましょう。
実際は、足に合う靴が選べていれば、オーダーである必要もありません。
その靴は、シューズクローゼットで眠ったままにもならないでしょうから。
特に、今は新型コロナウイルス感染拡大の影響などもあり、免疫力が重要!
量が目指せない今だから、質に注目して、できることを積極的に行っていきましょう。
オーダーメイドの靴でサスティナブル上級者を目指そう!
オーダーメイドの靴のよさは、まず、自分の足に合う靴を履くことになること。
それは健康な日々の土台となるでしょう。
そして、よい靴を、長く、手を入れながら、大切に履いていくことが、サスティナブルそのものになること。
これは、日本人にとしては、ごく当たり前の価値観でした。
「モノを大切にする」
「道具に手を入れる」
「最後までちゃんと使う」
スパイラルしながら、古き良き時代に回帰していくなぁと感じています。
もし、
「オーダー靴なんて、ぜいたく品」
という人がいたら、教えてあげてください。
・靴は本来、眼鏡や入れ歯、補聴器と同じ、体の不具合を整えるお道具であること
・自分の体を見つめ、足を見つめ、足に合う靴を仕立てるという自分を大切にする行為が、世の中の無駄をなくすこと
・無駄がなくなることが、地球環境にもプラスになっていくことであること
ぜひ自信を持っておっしゃっていただきたいと思います^^
繰り返しますが、足に合う靴であればオーダーメイドの必要ではありません。
1番の目的は、足に合う靴を履くということなのです。
そのためには、足の計測と足に合う靴の体感を避けては通れません。