こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
最近、ご来店が増えているお客さまがいらっしゃいます。それは、
靴をオーダーメイドでつくったのに、履けてない
お客さまたちです。
こちらの記事でも、少し触れたかもしれません。
もちろん当店の靴であれば、履けるようになるまで再調整でフォローします。
当店以外のご相談が多く、気になっています。
ご来店だけでなく、お問い合わせも平行して増え続けているのです。
Sさまもそんなお客さまのひとり。
足指が痛くて、オーダー靴が履けていない
とのことで、オーダーされた靴を何足かお持込になりました。
お足の計測を細かく行った後、素足で歩いて歩行チェック。
通常プランにプラスして、靴を履いては歩きを繰り返し、足との相性、靴を履くことによる歩行の変化をチェックさせていただきました。
靴は難しいですね。
数値だけではわからない、足と靴の合わない原因もやはりあるのです。
お客さまのご感想
「アンド・ステディさんは、靴のセカンドオピニオンですね!心強いです。
今日は、来て本当によかったです。
何となくですが、指が痛くなる理由がわかりました。
こちらの靴を履いて、指が伸び伸びすることに驚きましたから!
出来上がりが楽しみです!」
アンド・ステディからのアドバイス
セカンドオピニオンとは、光栄です!
意外と長年、こうゆう使い方をしていただいていたのかもしれません。
ご質問が次から次へと止まらない方が、とても多くいらっしゃいますので。
靴に限らず、色々なところで、色々な考えの下、色々な判断をしてもらうことは、とてもいいことだと考えています。
そして最終的に、ご自身で判断することが大切ですね。
自分の足なのですから、自分が1番わかっている状態が理想です。
わかっていれば、色々と質問もできます。
任せっきりが、1番危ないです。
あ、当店のお客さまは「お任せ」で大丈夫です!^^
足の変化や靴の馴染み加減を予想しながら、木型の調整を都度ご提案しますので。
オーダーメイドなのに、足と靴が合わないという事態が起こる理由。
一言では表現しきれず、なかなか難しいところです。
ただ、数字だけではダメなお足もあるということです。
例えばSさんは、当店の靴を、24.0AAでお仕立てすることになりました。
パンプスなら、24.0AAAでしょう。
でも、持ち込まれたパンプスは、 23.0Aでした。
数値だけでは捉えきれないこともあるのだ ということです。
もちろんデザインによるところも多いです。
7cmヒールパンプスなら、多少の痛みは仕方がないでしょう。
常に7cmを履いている人は、また別ですよ。
3cmヒールとは、使う筋肉、全然違いますということです。
また、優先させる感覚も人によって異なります。
「気になる」箇所、とでもいいましょうか。
足指なのか、ワイズなのか、踵なのか、アーチなのか。
どこにフォーカスするかによっても、木型を変えたほうがいいでしょう。
快適に歩くために、ご本人の感覚を優先させることも大切です。
以上、作り手目線のチェックポイントを簡単にご紹介しました。
作り手、というか、足から体を楽にするために、と考えた場合の靴づくりですね^^;
ただ!
お客さまたちは、オーダーしたのに合わない靴が出来てきたら、大ショックですよね!
当然オーダー靴店は、こうした難しいことが起こることも折り込み済のはずです。
いずれにしても、
作り手側もオーダー側も、伝えることは、しっかり伝える。
きちんと話し合う。
その上で、双方納得する結論にする。
そんなことが、信頼感の醸成が必要なのだろうと考えます。
セカンドオピニオンとして、
「もう1回、こうゆう観点からご相談されてみてはいかがですか?」
そんなアドバイスをさせていただきました。
Sさま、当店の靴のお仕立て上がりもどうぞ楽しみにお待ちくださいね^^
足のカルテづくりが、すべてのスタートです。