こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
「パンプスのかかとがパカパカするんです。歩くとすごく疲れます。」
というご相談のAさま。
フットカウンセリングとパーソナルインソールを体験いただきました。
フットカウンセリングでわかった現状
お足を測定すると、左右のワイズ差がなんと8ミリ!!!
ワイズというのは、足のウエストのような部分。
サイズは足長、ワイズは足囲と呼ばれます。
日本のJIS規格でいえば、2ワイズの違いがあることがわかりました。
ご自分でも、右足がおかしな歩き方になることに気づいていて、
「そうゆうことだったんですか、、、納得です。」
と、ご自分の足を見比べていました。
靴のかかとがパカパカしてしまう原因の1つは、足の左右差にありました。
パンプスのかかとがパカパカする原因と足・靴・歩き方の対策
そして、Aさまの足はとても細く、甲低幅狭細足さんの自覚がありました。
これまでも、ワイズの細い靴を探して履いていたそうです。
今回はパーソナルインソール用に靴をお持ちいただきました。
「このパンプスは細いことで有名なブランドのシリーズですね。」
「はい。でも、やっぱりかかとがパカパカするんです。」
「そうですか・・・それでは当店の靴とちょっと比べてみましょうか。」
当店は、JIS規格で言うと、Bワイズを軸に木型を削っています。
Bワイズと表記された某シリーズの靴と当店の靴を比較してみました。
「・・・これはBということはないですね、当店の靴の方が幅が狭いですから」
「え!?サイズとワイズの表記が違うということですか?!」
比較すると、本底の幅も甲革の高さも、当店の靴の方が小さかったのです。
しかも、かかとがとても大きいパンプスでした。
このまま履いてしまうと、Aさまの足を壊す靴と言えるものでした。
いくら仕立てのよい靴でも、あなたの足との相性が悪ければ、悪い靴になります。
そんな事例でした。
ご理解いただいたら、パーソナルインソールを製作していきます。
足とパンプスの相性を見ながら、履いてはインソールを加えて、歩く。
この繰り返しを行っていきます。
踵がパカパカ、という状態は脱しましたが、何せ大きな踵の靴です。
ストラップがないと、脱げることには変わりません。
お客さまのご感想
「それでも、フィット感が変わりました!歩きやすい!
かかとが脱げないって、こんなに快適なんですね。
これまでのパンプスすべて、かかとがパカパカするんです。
だから、それが当たり前だと思ってました。」
甲薄幅狭細足さんならではのご感想です。
むくみの原因も、靴にありました。
かかとがパカパカしないパンプスはあります。
自分の足を知れば、足に合うパンプスを探せるのです。
もちろん、市販の靴では合わない足の方もいらっしゃいます。
やみくもに探すのは、時間もお金も無駄になる可能性が高いですよ。
アンド・ステディからのアドバイス
皆さんにご注意いただきたいこと。まず、
靴の表示と、実際の靴のサイズ・ワイズは一致するわけではない
ということです。
JIS規格通りに木型を作る靴メーカーは、ほぼありません。
9割は違います。
当店の靴もJIS規格には則ってません。
なぜか。
それは、JIS通り靴を作ったら、寸法がおかしな靴ができてしまうためです。
表示と実際を一致させなくてはいけない、という規制はどこにもありません。
靴のサイズ・ワイズ表記はあくまでも「目安」でしかないということ。
これを是非ご理解いただき、靴選びに活かしてください。
自分の足を守るためには、まず、自分の足を知ること。
そして、正しい試着をしてみること。歩いてみること。
自分の足にフィットする靴ってこんな感じ!という体感も失敗しない靴選びには絶対に必要な経験なのです。