こんにちは!
歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
意外と多くいただくご質問。
「靴の寿命って、どの位なんですか?」
「歩きやすくて毎日履いてしまってますが、半年もちますか?」
簡単なようで、とても難しい質問です^^
今回は、靴の寿命について、掘り下げたいと思います。
本革の靴は生き物なのだ、ということをご理解いただければ幸いです。
靴の環境はさまざま。
・履く方の足の状態
・履く方の歩き方
・履く頻度
・履くときに履くレッグウェア
・毎日歩く歩数・距離
・雨にやられちゃった等、不測の事態にあったか
・革の質
・デザイン
・ヒールの高さ
・修理の頻度
などによって、全然変わってくるものなのです。
靴の敵となる要因は、主にこの3つ。
・水
・油
・塩
汗には、水と塩が。
雨は、水ですね。
そして、皮脂には、全部が含まれています。
つまり基本は、履いているだけで靴は傷む、ということなんです。
特に素足だと。
これはどんなモノでもそうですよね。
確かに、サンダルは寿命が短い印象があります。
特に、全体重を支える靴ですから、傷み方がより目立つ、と言えると思います。
毎日履いてしまうと、水分がしっかり蒸発できません。
1日履いたら2日休ませるというのは、そうゆう目的があります。
10,000歩を超える歩数で、毎日毎日履いてしまったら・・・
残念ながら、半年持つだろうか・・・といったところ。
さらに、パンプスだとちょっと難しいかもしれません。
靴の中でも難易度が高いパンプス。
スニーカーと比べて、足を支える革が少なく、甲もまるっと開いています。
足が弱っている状態で、革が少ない靴を履くと、革の形が崩れやすくなります。
筋肉が落ちて広がり、変化しやすくなった足。
左右にふらふらぐらつく歩き方。
そういったものに影響され続けることで、どんどん支える力を失ってしまいます。
そして、もう履けないダメ靴になってしまうのです。
1番靴の寿命を縮めてしまうのは、革自体が伸びきってしまう履き方です。
これは、
・雨に濡れた後に、しっかり水分を飛ばしきらない(濡れたまま放置)
・毎日毎日、同じ靴ばかり履いている
・無意識にグラグラした歩き方をして靴を広げている
ということが考えられます。
せっかくの本革です。
合皮と同じ扱いをしてしまうのは、本当にもったいないです。
本革は生き物です。
動物の皮膚ですから、汗腺もあります。
元に戻ろう、という力を発揮させるには、2日はかかると考えてください。
私のシューズクローゼットには10年選手もいます。
当然のことながら私は、足も、歩き方も、しっかり鍛えて、整っています。
でも、素足で履くのが大好き^^
なのに、修理はかかとのリフト交換だけです。
プレーンなデザインなら、長く愛用しても、古臭くなりません。
靴を長持ちさせるために必要なこと。
それは、やはり、
・歩き方
・履く頻度
を見直すことが大事ですね。
靴をダメにする歩き方、壊す歩き方は、確実にありますから。
足そのものの状態というより、やっぱり、足の動かし方=歩き方、ですね。
そして、革の力を最大限に発揮させてあげるためには、
しっかり休ませてあげること
です。
イメージとしては、
それくらいの違いがあると思います。
靴は、足の相棒。
せっかく足に合う靴を手に入れたなら、大切に履き続けたいものです。
あなたの靴の履きまわし方を、今一度チェックしてみてくださいね。
こちらの動画で詳しく解説していますので、ご確認ください。
「いつもすぐに踵がパカパカして、脱げるようになる」
「踵の減り方が早いので、リフトの修理をまめにしている」
「靴が長持ちしないので、買い替え頻度が高い」
そんなあなたは、靴を傷める歩き方をしている可能性が大。
靴とうまくつきあうためにも、足と歩き方の見直しが必要かもしれません。
特に自分の歩き方を客観視することは、なかなか難しいもの。
くつ・あし・あるく研究所アンド・ステディ 代表
株式会社オノザキ・有限会社アクスト 代表取締役
大学卒業後、コンサルティング会社に就職。約12年間に渡り、経営コンサルタント、企画のプロジェクトマネジャーとして勤務。
2005年4月、創業70年超の浅草の靴メーカーである当社代表に就任。カウンセリング重視のオーダーメイドシューズサロンをオープンすると足トラブルに悩む女性たちから大きな支持を得て、東京本店、梅田サロン、天神サロンの直営店を運営中。着物スニーカーを企画・開発、東京都の支援事業として2020年、海外進出を果たす。
YouTube・Instagram等のSNS発信、ワークショップや講演、各種媒体の執筆も意欲的に行い、活動の幅を広げ続けている。
こんにちは。歩きやすい靴のオーダーメイド…