こんにちは!アンド・ステディです。
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さて今回は、修理のお話です。
履きなれたパンプスやスニーカー。
歩きやすい靴ほど、出番は多くなる。
当然、ヒールやソールが早く傷みます。
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ちょっと傷んだけど、まだ履ける。
まだ大丈夫!
と、削れたヒールのまま歩いていませんか?
放置していると、思わぬ怪我をするかも。
場合によっては体の不調さえも引き起こすことがありますよ。.
靴の修理は安全性を保つために不可欠。
ヒールやソールは早めに修理しましょう。
また、意外に足もとはよくみられています。
階段やエスカレーターで、人の靴が目にはいりませんか?
美しいまま履き続けたいですよね。
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ヒールやソールがすり減るメカニズム。
そして修理をすることの大切さ。
その理由について、解説していきますね。
こちらの動画では、正しい歩き方について解説しています。
正しい歩き方で、ヒールが削れにくくなる効果も。
詳しい理由については、次の解説でもご紹介しています。
ヒールやソールは歩くほど減っていきます。
当たり前のことですね^^;
特に、固くてざらざらした地面。
コンクリートなどが代表的ですね。
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ちょうど地面と接触する部分のことを「リフト」と呼びます。
パンプスのリフトは、ほとんどの場合、硬めの合成ゴムでできています。
衝撃を押さえるクッションの役割ですね。.
ゴムだから、すべらず歩きやすい。
そしてゴムだから、削れて減っていく。
あまりにも削れすぎて、ヒール本体まで削れてしまうことがあります。
ヒール本体は合成ゴムや木材、プラスチックなどが使われています。
そんな硬質でも、ゴリゴリ削れます。
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なぜなら、靴というものは、人間の足を支えてくれているものだから。
足を支えることで、体も支えています。
そして、ヒールの踵は、体重が最もかかっている部位なのです。
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10分間歩くためには1,000歩、歩くわけです。
そのたびに、靴に負荷を与えています。
そう考えると、ヒールが痛むのは当然。
それがよくわかりますね。
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歩いていて、カコカコ音が鳴りませんか?
金属のようなカンカン音が鳴ってませんか?
そうなら、そのヒールは相当悪い状態です。
歩いていてカコカコ軽い音が鳴っている。
金属のカンカン高い音が鳴っている。
これは、かなりリフトが削れてる証拠です。
ヒール本体が露出して、地面に打ちつける音。
ヒールとリフトを繋ぐ釘が露出して、鳴っている音です。
金属の音の方が重症ですね。
リフトがほぼなくなっている可能性が高い。
こうなると、修理料金も高額になります。
削れたヒールを放置するのは危険ですよ。
そのリスクについて、ご紹介しますね。
リフトがなくなり、ヒール本体が削れる。
こうなると、修理自体が難しくなる可能性がアップしてしまいます。
リフトの交換だけなら比較的安いもの。
しかし、ヒールの本体が削れてしまったら?
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ヒールの土台は、材質によっては継ぎ足すことが難しい部分。
逆に両足ともヒールを削り、バランスを取って修理することもあるそうです。
構造によっては、修理を断られることも。
修理料金が高額になる可能性もあります。
ヒールが削れ、歩行のバランスが崩れる。
その結果、靴にかかる負荷のバランスも崩れてしまいます。
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パンプスの履き口が内や外に開いてしまう。
踵回りも本来より広がってしまう。
こうして、靴の形が変わってゆきます。
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ヒールを修理しても、靴が変形したせいで履き感が悪くなってしまう。
地味な変化ですが、ダメージは大きいもの。
最終的に靴箱の肥しになってしまうかもしれませんね。
ヒールの削れは、歩き方が影響しています。
例えば外側ばかり削れるなら、外側重心。
内側ばかり削れるなら、内側重心や内股。
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削れて当たり前の部分もあります。
でも、本来削れない部分が削れていることもあります。
よく削れる部分はよく使う部分ということ。
どちらにせよ、バランスは偏っています。
その偏りによってヒールが削れ、さらにバランスの崩れが悪化していく。
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その崩れは、いずれ膝や腰の痛みにつながることもあります。
なぜなら、歩き方の崩れを、膝や腰を使って辻褄を合わせるようになるからです。
「あの靴を履くと、いつも腰が痛くなる」
思い当たることがありませんか?
それは、ヒールの削れが原因かも。
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さらに、一番怖いのが転倒による怪我。
階段や、車道が近い歩道。
そのあたりは特に危険ですね。
リフトがないから、すべりやすい ⇒ 歩行バランスが崩れて転倒
そんな悪循環が起きるかもしれません。
そうなる前に、修理しておきたいですね。
ヒールの修理をすることの大切さ。
その理由について解説しました。
最後に、修理について説明します。
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巷には、自分で修理するキットがあります。
ダイソーなど100均でも売られているほど。
確かに安く済みますよね。
でも、あまりおすすめできません。
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靴というものは、頑丈につくられています。
人間の全体重を支えているので、当然です。.
最も体重がかかっているヒール。
その部分をなんとなくで修理してしまうのは、本当に危険なことなのです。
例えば、リフト。
靴のプロが見ると、素材の品質がとても悪いことが多いです。
取り替えても、グリップ力が足りるのか、疑問です。
すべってしまっては、元も子もありません。
ソールがちょっと変わるだけで、履き感が違ってしまうのが、靴の難しいところです。
だから靴の修理こそ、プロに頼りましょう。
靴の修理の専門店はたくさんあります。
かなり安価にキレイに直してくれますよ。
私自身、修理屋さんにお任せしています!
安くて、早くて、美しい。
そんな三拍子が揃っています。
本当にありがたいですね。
アンド・ステディでも靴の修理は可能です。
本革でつくられたアンド・ステディの靴は、長持ちです。
だから、もっと長く、美しく履き続けたい。
そんな声にお応えして、修理をしています。
ただ、靴製造と靴修理は全く違う技術。
ですから状態から判断して、靴修理店さんをおススメすることも多いのです。
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修理された靴を履いてみましょう。
最初は、違和感があるかもしれません。
ヒールが削れ、崩れたバランス。
それが当たり前になってしまったからです。.
そして今度は、その感覚が元に戻される。
それによって起きる違和感です。
とても恐ろしいことですね。
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安定していて、歩きやすい。
安全な靴とは、本来そういうものです。
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さらに、足に合う靴なら、正しい歩き方ができるようになります。
そうなれば、ヒールも削れにくくなりますよ。
何度も修理をするのは、手間ですからね。
くつ・あし・あるく研究所アンド・ステディ 代表
株式会社オノザキ・有限会社アクスト 代表取締役
大学卒業後、経営コンサルティング会社勤務。
2005年4月、浅草の靴メーカー代表に就任。カウンセリング重視のオーダーメイドシューズサロンが足トラブルに悩む女性たちから大きな支持を得て、東京、梅田、天神の3直営店を運営、7,861人のフットカウンセリングと26,498足のオーダーメイド実績がある。2020年、着物スニーカーを企画・開発、東京都の支援事業として海外進出を果たし、これまでに累計4,000足を超える大ヒット商品に育てる。
現在、商品・サービス開発・WEB集客・人材採用のコンサルティングを手掛ける傍ら、YouTube・InstagramなどのSNS発信、講演、雑誌の執筆も意欲的に行い、活動の幅を広げ続けている。
こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイド…