こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
渋いブラウン系の色味のハンサムショートブーツができました。
艶やかなトゥと踵が、女性らしさを加えています。
オーダーメイドされた靴
旧ショートブーツ:チョコクロコ*PDBRエナメル
サイズ:24.0cm
ワイズ:AA
アンド・ステディからのアドバイス
「足の甲が薄く、足の指が長くて、足に合う靴がない」
そんなご相談のお客さまから5足目のオーダーです。
パンプスはAAA、ブーツは靴下を履くからとAAのお仕立て。
足もしっかり出来上がっているので、大物も安心ですね^^
足指が長くて、というご相談、とても多いです。
日本人の足の骨格が変化した代表的なパーツかなと思います。
「靴屋さんで、足の指が長いから靴が合いにくいと言われました」
そうなんですね。
それでは、足指が長いと、どうして靴が合いにくいのでしょうか?
ここまで理解されている方は、とても少ないです。
靴の設計は、「踵から○mm」というように、踵を始点に行います。
つま先からの長さは重要ではない
ということだけ覚えておいていただければいいと思います。
足指の話になると、ついついつま先に目がいきがちですからね^^;
そして、足と靴の相性の決め手となるのが、ボール位置。
ボール位置とは、足を返すときに曲がる関節位置です。
母趾なら第二関節、小指は第三関節。
外反母趾で出っ張ってしまう関節の場所です。
この足のボール位置で、靴も曲がってくれると、とても歩きやすい靴になります。
靴が曲がることを、靴の返りがよい、とか、靴を返す、とか言います。
この靴のボール位置こそ、踵から○mm、と設計するわけです。
だから大切なのは、足と靴のボール位置が一致していること、なのです。
ところが、足指が長い方は、このボール位置がやや踵より、ということです。
同じ24cmの足でも、
足指が長い = ボール位置が短い
足指が短い = ボール位置が長い
そんな傾向になるわけです。
すると、24cmの靴なのにボール位置が合わない、ということが起こります。
だから、足指が長い足は、なかなか靴が合いにくいのです。
逆に、足指が短い足は、1サイズ、2サイズ上げれば合いやすいのです。
ボールが長いので、サイズアップした靴のボールと一致しやすいからです。
そうゆう意味では、足指が長い足は不利、とも言えますね。
靴を、1サイズ、2サイズ下げることはできないからです。
でも、足指が長いからと、悲観的になる必要はまったくないです。
解決策があればいいのですから。
アンド・ステディでは、ボール位置問題を解消するできる靴の作りにしています。
材料から手を入れ、工夫を重ねて、極めて返りのよい靴にしているのです。
今のところ、足指が長い方の対応策はこれがベストだと考えています。
チョコクロコは、冬が似合うカッコいい革の代表格ですね。
そして、パールダークブラウンエナメルは華やかさを加えてくれます。
茶系のショートブーツとして、とても完成されています。
靴のフォルムは、「細!!!薄!!!」という感じです(笑)
AAなので、当然と言えば当然ですね。
「ブーツはブカブカしたものだと思ってました!ピッタリすぎて驚きました!」
よかったです^^
靴下の二枚履きをしないですみそう!とお帰りになりました。
これも細足さんあるある、ですね^^
今年の冬はこのハンサムブーツとともに乗り切ってくださいね!