Scroll Top
19th Ave New York, NY 95822, USA

足にメリットがあるのは、重い靴?軽い靴?

こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。

よくいただくご質問があります。

「足にとってよいのは重い靴でしょうか?軽い靴でしょうか?」

メリットがある方を選びたいですよね。

先日、21.5cmの靴をオーダーメイドいただきました。

足が小さく、なかなか合う靴が見つからないとお悩みのFさまのオーダーでした。

重い靴も、足に合えば軽く感じる

靴を履いたとたん、

「軽い~!こんなに軽い靴、初めてです!」

という驚きの声が!

いえいえ、当店の靴、「重め」のお創りになってます。

しっかりした素材を使っています。
そして、太くて、幅のあるヒールを使っています。

だからピンヒールの靴よりは、確実に重いのです。

それでもお客さまは「軽い」とおっしゃった。
ここに靴の構造とフィッティングの妙、が隠されているのです。

軽い靴は、実は、足によくない靴

今は、「軽くて」、「柔らかくて」、「楽」な靴がいい、という風潮がありますね。

例えばバレエシューズのような。

でも、それが「足を疲れさせている」ということが本当に多いです。

「靴が脱げないように歩く」
「靴を持ち上げながら歩く」
「靴を引っかけながら歩く」

そうしたお客さまたちをたくさん見てきました。

これでは、足だけでなく、体がおかしくなって当然です。

体の土台である足が、支えられていないわけですから。

軽い靴は、足が痛い、疲れる靴

足に合わない靴を履いていると、重い靴はもちろん、軽い靴でも疲れやすいのです。

下記の動画でも、足が痛くなる、疲れやすい靴について解説しています。
ぜひご覧ください。

本来の靴の役割

そもそも、靴は本来、全体重を支える足の相棒。
生半可な道具では使い物にならないのです。

さらに、現代人である私たちの足は弱点だらけ。

その弱点を補ってくれる靴を履かなくては、正しい歩行が叶うはずもないのです。

よい靴とは、硬いところは硬く、柔らかいところは柔らかく」つくられています。

「軽くて」、「柔らかくて」、「楽」な靴は、靴というよりも、スリッパに近いです。

足を支えてくれる強度がないですから。

靴に強度を求めれば、そこそこの重さになる、ということです。

さらに言えば、重い靴の方が足を振りやすくなるから、足を前に進めやすくなります。
だから、余計に足が軽く感じるのです。

これらが、重い靴のメリットと言えるでしょう。

足に合う靴は軽く感じる

そこで冒頭のお客さまのお声。

「軽い~!こんなに軽い靴、初めてです!」

フィッティングの妙と申し上げたのは、

足に合う靴って、軽く感じるもの

だからなのです。

当店の重めの靴でも、軽く「感じた」ということ。

本当に足に合う靴は、重心を整えてくれます。
姿勢を整えてくれます。

結果、歩き方も正しい形に導いてくれるのです。

もちろん、お人によって感じ方や表現方法は異なりますよ!

・グラグラせず、まっすぐ歩ける
・脚がすっと前に出やすい
・しっかり足指を使えている

共通しているのは、「歩きやすい」ということなのですね。

大事なのは「軽く感じることのできる、足に合う重めの靴」ということなのです。

それもこれも、まず、足に合う靴の体感を持っている ことが大前提です。

本当に自分に合う靴を履いた経験のある方は、実は少ないです。

試し歩きを繰り返して、自分の中に物差しを持つことから始めてみてください。

アンド・ステディ代表小野崎記子

執筆者:小野崎記子

くつ・あし・あるく研究所アンド・ステディ 代表
株式会社オノザキ・有限会社アクスト 代表取締役

大学卒業後、コンサルティング会社にて約12年間に渡り勤務。

2005年4月、浅草の靴メーカー代表に就任。カウンセリング重視のオーダーメイドシューズサロンが足トラブルに悩む女性たちから大きな支持を得て、東京本店、梅田サロン、天神サロンを運営中。着物スニーカーを企画・開発、東京都の支援事業として2020年、海外進出を果たす。

YouTube・Instagram等のSNS発信、ワークショップや講演、各種媒体の執筆も意欲的に行い、活動の幅を広げ続けている。

Related Posts