こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
いつも当サロンにお越しいただき、誠にありがとうございます。
先日お客さまからいただいたご質問をご紹介します。
靴の踵に小さい穴が開いています。不良品なのでしょうか?
いいえ、その穴はキズではないので、不良品ではありません。
職人が靴をつくる時に、必ず発生する工程です。
ですから、逆に 靴職人の手作り靴の証拠 と言えるのです。
靴職人が1点1点、丁寧に手で作った高級な靴ということです。
こうやって木型と革を仮止めしておく時に、釘が打たれます。
デザインや革の素材によっては、穴が目立たないものもあります。
そして中には、この穴を作らないように職人に指示するブランドもあります。
ただこれはいつもの仕事と違うので、職人はとても嫌がりますし、糸切れを起こすリスクもはらみますから、浸透していないのが現状ですね。
店頭では、この穴を活用して値札をつけていることも多いです。
それは、靴に余計なキズをつけないための知恵でもあるのです。
値札のためにあけた穴ではないのです^^;
穴がない靴もあるのですが、どうしてですか?
それは機械生産の靴だからですね。
生産ラインに乗せられて、靴を組み立てていく工程では穴が発生しないのです。
合皮靴には、ほぼこの穴は見当たりません。
値段に見合うように合理性を追求すると、機械生産になるからですね。
職人の手をかけてつくる本革の靴には、ほぼこの穴があるのです。
よい靴が欲しいなら、ぜひこの穴のある靴を探してみてくださいね。
きちんとした生産工程を踏んで作られた靴ですから、履き心地も期待できますよ。