こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。
「ヒールの低い靴を探しています」
「3cmヒールの靴はありませんか?」
「ぺたんこな靴が欲しい」
こうしたご相談を多くいただいています。
ローヒールパンプスを探している女性は、きっと
「足が疲れないために、少しでも踵の低いパンプスを・・・」
と一生懸命なのでしょう。
ヒール靴は足が疲れる、ということを体感として知っているのですね。
一方で、ぺたんこ靴でも足が痛くなる、こともご存知なのではありませんか?
本当に、ヒールの低いぺたんこ靴で、足は楽になるのでしょうか?
歩きやすい靴、女性におすすめなローヒール
女性は、男性に比べて筋肉が小さく、弱いです。
ですから、歩く時も、重心を前に進める力が足りません。
この前に進める力を、前進力、といいます。
そこで、女性の場合は、ヒールの高さを上げ、前進力を補うのがベスト。
踵が上がると、重心が少し前にスライドしますね。
これが前進力となって、歩行を導いてくれるのです。
実は一見楽そうに見えるバレエシューズのようなぺたんこ靴には、この不足する筋力を補ってくれる力はありません。
バレエシューズを流行らせたのは、モデルさんですよね。
普通の女性の筋力では履きこなせない靴=バレエシューズ、なのです。
もちろん、ぺたんこ靴でも、紐という調整機能があり、足をまるっと包み込む革の量があるスニーカーは別格です。
ほかにもある!ぺたんこ靴が疲れる理由
さらにぺたんこ靴は、靴自体が浅く、足をホールドする力も弱いですから、スリッパのようにスリッパのように引っ掛けて歩いている人も多いですよね。
さらに靴の構造として、踵が柔らかいつくりのものも多いのです。
無意識に靴を脱げないように、脱げないように歩くということは、大変なストレス。
これほど足が疲れる状態はないでしょう。
おそらく1日終わるとふくらはぎはパンパン、足がジンジン。
火照って夜寝られないといった状態になりかねません。
入浴してほぐしたり、湿布で熱を取ったりして解消しているかもしれませんが、そもそもそんな状態にならないように、履物から見直すのが早いでしょう。
歩きやすいローヒールパンプスを選ぶために
パンプスの履き心地は、ヒールの高さによってかなり変わります。
ローヒールとは、だいたい3cm~6cmくらいまでと定義されることが多いです。
ただ現代の足の筋肉が弱くなってしまった日本人女性が履くのであれば、普段使いを考慮すると、5cmが限界だと思います。
3~5cmヒールがベストということ。
さらに、ヒールの形状も大事なポイント。
まずはヒールの接地面積が大きいこと。そして、ヒール幅がある形を選びましょう。
歩くたびに踵がグラグラと横揺れするようなピンヒールは、普段使いのパンプスには向きません。
ピンヒールのように、横幅がないヒールは、高さに関係なく身体は非常に不安定になるため、疲れやすく、足に負担をかけます。
強い足になれば、ハイヒールも夢じゃない
ローヒールの靴で、正しく歩くことができていれば、強い足に育っていきます。
足の筋肉、つまり足裏のアーチが復活することで、今までの痛みが嘘だったように強い足に生まれ変わるのです。
もちろん、足に合う靴で、正しく歩けているという前提条件はあります。
お客さまの中には、外反母趾が痛くて、悩んでいらしたにも関わらず、1年後にはハイヒールが履けてしまう強い足に鍛え直した方もいらっしゃいます。
これこそが、靴に負けない足ということ。
ポイントは、
・今の自分の足の状態を知ること
・本来の骨格、筋肉に整えること
当店では、靴やテーピングを使って、このお手伝いしています。
強い足になれば、ローヒールパンプスだけでなく、ハイヒールも履きこなせる可能性がでてくるのです。
そのためのスニーカー、そのためのローヒールの靴という位置づけです。
正しく歩いて、筋肉をしっかり鍛え直したら、いつかは9cmのハイヒールだって履きこなせる足になれるのですから。
足に合わせるのが難しいハイヒールパンプスは、お楽しみにとっておいて、まずは足づくりからスタートするのが足にも、体にも負担のないステップなのです。