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足に馴染む本革の靴であること|良い靴の条件1

こんにちは!歩きやすい靴のオーダーメイドから始める体づくり、小野崎です。

とても多くいただく、靴に関するご相談。

数回にわけて、「良い靴の条件」についてお話していきますね。


良い靴の条件1 足に馴染む本革の靴であること

良い靴の条件2 歩きやすいヒールの高さは3~5㎝

良い靴の条件3 硬いヒールカウンターとシャンク

良い靴の条件4 足の前すべりを防ぐ素材の中敷を使うこと

本革の靴は足に馴染むから、よい靴

ネイビーパンプス

良い靴の条件1 本革であること

靴として「良い」条件のひとつには、間違いなく、

本革で作られた靴であること

があげられるでしょう。

中でも、カーフがベスト

と言われています。

大きく変化を続ける、体の中でも珍しいパーツ、足

足の状態は、日々、刻々、変わります。

朝は普通に履けていた靴が、夕方はきつく感じたり。
ちょっと痩せたら、靴が緩くなってしまったり。

そんな経験、ありませんか?

そして足は、ものすごい重力がかかるパーツでもあります。

だから、立っているだけで、 体中の水分や血液が下へ下へと引っ張られます。

そうすると、足のむくみが発生。

ひどくなると、足のサイズまで変わってしまうのです。

靴を選ぶのは夕方が良いというのは、こうゆう理屈です。
(この説、アンド・ステディでは採用していません。)

さらに、年齢を重ねることで、足が変わることがあります。

片足にある26個の骨を束ねている筋肉が落ちて、足が広がるようになるのです。

これほど「変化しやすい」足です。
その足に合わせる靴はやはり、「変化してくれる」靴でなければなりません。

そう考えると、本革がベストということなのです。

足の変化に対応できるのが、生きている本革の靴

動物たちの皮膚であった革は、生き物です。
だから、汗腺で呼吸をしています。

余分に吸った水分を吐き出してくれるので、とても通気性が良いのです。

そして、伸縮性にも富んでいます

足の状態に合わせて馴染んだ後、元に戻ろうとする力が働いているのです。

一方、合皮は1度伸びたら、伸びっぱなしです。

生き物ではない、人工素材だからです。

毎日履き続けても、2日寝かせても、元に戻ろうとする力はありません。

カーフの足馴染みは別格

本革の中でもベスト、と言われているのが、カーフです。

カーフは、生後6ヶ月以内の仔牛の革。
とても柔らかく、さらに伸縮性がある革です。

ただ、成牛と比較すると少量の革しかとれません。
だから値段がとても高い、高級品となります。

普通の革の2倍以上するカーフを仕入れる時は、ドキドキします。

市場にもあまり出回っていません。

ただ、カーフでつくった靴を1度でも履いてしまうと、その足に吸いつく感覚から、リピートする方がとても多いです。

そして、良い靴は、当たり前のことながら、値段も良いのです。

安い靴には、安く売って大丈夫な理由がある

本革の靴なら、ある程度、値が張って当然でしょう。

なぜなら、良い素材を使って、腕の良い職人が作る靴だからです。

安く靴を作ることはできません。

逆に安い靴は、

「どうしてこの靴は、安いのだろう?」

その理由・背景を考えるクセをつけたほうが、安全でしょう。

  • 本革でなく、合皮だから
  • 材料の品質を下げているから
  • メイドインジャパンでなく、中国・カンボジア・ベトナム製だから

素材も、材料も、生産地も、気にしないならいいのです。

私も自分で購入する靴は、気に入ったものを優先させます。

ただ、まず背景を知っていること。
そして、自分で納得していること。

それから購入、です。

足を痛めるような靴も、市場には出回っていることも事実。

こうゆう地道な作業の繰り返しが、足を守ることに繋がるのです。

足を守るためには、靴の知識はもちろん、自分の足を知ることがとても大切です。

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